西新宿セルフライフ内科クリニック

お酒は身体にどう影響する?数値でみる3つのポイント

お酒は身体にどう影響する?数値でみる3つのポイント

こんにちは、西新宿セルフライフ内科クリニックの看護師 平田です。

健診結果を見ながら「お酒はどれくらい飲まれますか?」とお伺いすると、「毎日ビール1本くらいです」「付き合いで飲む程度です」など、皆さまいろいろな答えが返ってきます。お酒は日々の楽しみである一方、血圧や肝機能、中性脂肪といった数値と深く関わっています。今回は、それぞれとの関係を少し詳しくお話ししてみたいと思います。

お酒と血圧の関係

お酒を飲むと、血管が広がって血圧が一時的に下がることがあります。「飲むとリラックスして血圧が下がる気がする」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。ただ、これはあくまで一時的な作用です。

長期的に見ると、飲酒量が多い方ほど血圧が高くなる傾向があることが分かっています。これは、アルコールが自律神経のバランスを乱したり、血管を収縮させるホルモンの働きに影響したりするためと考えられています。特に、日常的に多量のお酒を飲む習慣がある方は、高血圧のリスクが高くなりやすいといわれています。

「飲んだ日は調子がいい」という感覚と、実際の血圧への長期的な影響は別ものと捉えていただくとよいかもしれません。

お酒と肝機能の関係

お酒(アルコール)は、体内に入るとほとんどが肝臓で分解されます。肝臓はいわば「身体の解毒工場」のような役割を担っていますが、飲酒量が多かったり、休む間もなく毎日働かせ続けたりすると、少しずつ負担が蓄積していきます。

健診でよく目にする「γ-GTP」や「AST」「ALT」といった項目は、肝臓の状態を示す代表的な数値です。これらの数値が高めに出た場合、飲酒習慣が影響しているケースは少なくありません。自覚症状がほとんどないまま数値だけが変化していくことも多いため、健診結果は肝臓からの大切なサインとして受け止めていただきたいところです。

お酒と中性脂肪の関係

中性脂肪も、飲酒との関わりが深い数値のひとつです。アルコールはそれ自体がエネルギー(カロリー)を持っており、肝臓で分解される過程で中性脂肪の合成が促進されやすくなります。

「おつまみを控えているから大丈夫」と思っていても、お酒そのものが中性脂肪を上げる要因になることがあるのです。特にビールや日本酒、甘いお酒(カクテルなど)は糖質も含むため、中性脂肪への影響がより出やすいといわれています。

3つはつながっている

血圧・肝機能・中性脂肪は、それぞれ別々の項目に見えて、実は生活習慣というひとつの土台の上でつながっています。飲酒量が多い状態が続くと、この3つが同時に影響を受けやすくなるのです。

逆にいえば、飲酒習慣を見直すことで、複数の数値が一緒に改善していくことも珍しくありません。「どれか一つだけ気をつければいい」というより、生活全体のバランスとして捉えていただくのがおすすめです。

数値が気になったら

◾️ 健診結果でγ-GTP、中性脂肪、血圧のいずれかに変化があった場合は、飲酒習慣を振り返る良いタイミングかもしれません

◾️ 「休肝日」を作って一週間トータルの飲酒量を見直してみましょう

◾️ 高血圧・脂質異常症・糖尿病でお薬を服用中の方は、アルコールとの飲み合わせについても一度確認しておくと安心です

◾️ 数値の変化が続く場合は、自己判断せず診察でご相談ください

当院では、健診結果や日々の生活習慣について、診察の中でお気軽にご相談いただけます。「これくらいなら大丈夫かな」と一人で抱え込まず、気になることがあれば遠慮なくお話しください。

お酒との付き合い方を少し見直すだけで、血圧・肝機能・中性脂肪、それぞれの数値にとって良い変化につながることがあります。無理のない範囲で、ご自身の身体と相談しながら付き合っていけたらいいですね。

西新宿セルフライフ内科クリニック

看護師 平田

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