
こんにちは、西新宿セルフライフ内科クリニック院長の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。
突然ですが皆さんは、健康診断で「肝臓」の数値が引っかかったことはありませんか? 「お酒はそんなに飲まないのに、なんで引っかかったんだろう…」と不思議に思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
実は、お酒以外にも肝臓に負担をかける要因はたくさんあります。健康診断の数値悪化も、お酒以外の日常生活が原因となっているケースが想像以上に増えているのです。たとえば「健康のために飲んでいるサプリメント」や、「良かれと思って行っている運動やファスティング」など、何気ない習慣が知らず知らずのうちに肝臓を疲弊させているかもしれません。
そこで今回は、肝臓が担う本来の役割を整理しながら、見落としがちな「肝臓に負担をかける意外な行動」と「数値への影響」について分かりやすく解説します。ご自身の生活や健診結果と照らし合わせながら、ぜひ最後までご覧ください!
肝臓の役割とは?負担がかかると何が起こるのか
まず、肝臓がどのような役割を担っているのか、基本的なところから見ていきましょう!
肝臓の役割を理解することは、日々のどのような行動が負担になり、数値にどう影響するのかを考える土台になります。
肝臓の役割は多岐にわたりますが、代表的なものとして、栄養素の代謝、有害物質の解毒、消化を助ける胆汁の生成という、大きく3つの働きが挙げられます。
食事から摂った栄養素をエネルギーとして使える形に変える働き、アルコールや薬剤、老廃物といった身体にとって不要な物質を分解し無害化する働き、そして脂肪の消化を助ける胆汁を作る働きは、いずれも生命維持に欠かせない、肝臓が担う重要な役割です。
これらの役割を果たすため、肝臓には常に多くの血液が送り込まれ、休むことなく働き続けています。
この働きに何らかの形で負担がかかり続けると、肝臓の細胞が徐々に傷つき、肝機能を示す数値(ALT、AST、γ-GTPなど)に変化が現れます。
数値の変化は、役割が正常に果たせなくなっているサインでもあります。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるほど、痛みを感じる神経が少ない臓器であるため、こうした負担が積み重なっていても、自覚できる症状はほとんど現れません。だからこそ、日頃からどのような行動が肝臓の役割を妨げ、負担をかけているのかを知っておくことが重要です。
見落としがちな、肝臓に負担をかける行動とは
ここからは、飲酒以外で、肝臓の働きに負担をかけている可能性がある、見落とされがちな行動についてご紹介します。
① 複数の市販薬・サプリメントを併用する
頭痛薬や解熱鎮痛薬、風邪薬などの市販薬は、肝臓で分解され、無害化される仕組みになっています。
しかし、複数の市販薬を同時に服用したり、決められた用量を超えて服用したりすると、肝臓の解毒という役割に大きな負担がかかり、数値にも影響が及ぶことがあります。
さらに、「身体に良い」というイメージで摂取されがちな健康食品やサプリメントの中にも、肝臓に負担をかける成分が含まれているものがあります。
特に、特定の成分を濃縮したサプリメントを長期間、高用量で摂取し続けると、肝臓の働きに影響が出ることも分かっています。
「天然由来だから安全」という思い込みだけで摂取量を増やしてしまうことは、肝臓にとって見過ごせない負担になり得ます。
② 空腹状態での激しい運動と、その後の過剰なプロテイン摂取
健康のために行っている運動やたんぱく質の摂取も、方法によっては肝臓に負担をかけることがあります。
例えば、空腹のままハードなトレーニングを行うと、身体は筋肉を分解してエネルギーを作ろうとしますが、その過程で生まれる老廃物を処理するために肝臓は過剰に働かざるを得なくなります。
さらに、運動後の栄養補給として、プロテインを過剰に摂取する習慣も、注意が必要です。たんぱく質は、体内で分解される際に、肝臓での代謝を必要とします。必要以上のたんぱく質を継続的に摂取すると、肝臓がそれを処理し続けるための働きに、慢性的な負担がかかり、数値にも影響が出る可能性があります。
③ 頻繁な断続的ファスティング(短時間の絶食)
健康法として広まっている断続的なファスティングも、正しく行わなければ、肝臓に負担をかける行動になり得ます。
長時間の絶食状態が続くと、肝臓は血糖値を保つために、蓄えている栄養素を分解する働きを強めます。
この働きが頻繁に、かつ極端な形で繰り返されると、肝臓への負担が蓄積し、肝機能の数値に影響が出ることがあります。断続的ファスティングは、正しい役割を理解した上で無理のない範囲で行うことが大切です。
肝臓の数値を守るために大切な視点
これまでご紹介してきた行動に共通しているのは、実はどれも「健康のために行っている」という点です。
「身体に良いから」と取り入れたものが、かえって肝臓を疲れさせてしまっては本末転倒です。
肝臓の数値を守り本来の働きを保つためには、まず「何をとるか」という素材選びだけでなく、「それらを処理するだけの余裕が今の肝臓にあるか」という視点を持つことが重要です。
肝臓は、私たちが口にした食事やサプリメント、医薬品などあらゆる成分を分解・解毒する「身体の巨大な化学工場」のような役割を担っています。
そのため、どれほど身体に良い高栄養な成分であっても、一度に大量に送り込まれれば処理能力を超えてパンクしてしまいます。
市販薬やサプリメントを過剰に併用せず用法・用量を守ることや、プロテインなどのたんぱく質を一気に摂らず数回に分けて取り込む意識が大切になります。
また、「短期間で結果を出そうとする極端なアプローチ」も肝臓のペースを乱す大きな要因となります。空腹での激しい運動や、たんぱく質の一気摂取は、いずれも肝臓に急な負担をかける点で共通しています。だからこそ、運動前には軽く栄養を補っておくこと、たんぱく質は一度に摂らず数回に分けることが、肝臓への負担を減らす具体的な工夫になります。
同様に、正しい知識を持たないまま長時間のファスティング(断食)を頻繁に繰り返すことも、血糖値を維持しようとする肝臓に無理な栄養分解を強い、数値を乱す原因となり得ます。
24時間働き続けている肝臓ですが、特に睡眠中は傷ついた細胞を修復し、体内の解毒を集中して進める貴重な時間です。
夜遅い時間の食事や深夜のサプリメント摂取を避け、しっかりと肝臓を休ませる時間を確保してあげることが、代謝のサイクルを整えることにつながります。
まとめ
肝臓に負担をかける行動は、飲酒だけに限りません。市販薬やサプリメントの併用、空腹での激しい運動と過剰なたんぱく質摂取、頻繁なファスティングといった、健康を意識した行動の中にも、肝臓の役割を妨げ、数値の悪化につながる要因が潜んでいます。
肝臓の働きを正しく理解することが、こうした見落としがちな負担に気づく第一歩になります。
「肝機能の数値が気になるが、お酒はほとんど飲まない」「健康のために行っている習慣が、肝臓の役割や数値に影響していないか心配」という場合は、一人で抱え込まずに、まずは西新宿セルフライフ内科クリニックまでご相談ください。
西新宿セルフライフ内科クリニックは、「すべての世代が安心して生活できる人生」の実現を目指し、日常に寄り添う医療を提供しています。
私たちが大切にしているのは、「把握・体験・納得」が1日で完結する医療です。
① 把握
まず大切なのは、「今の自分の状態を正しく知ること」です。
当院では、血液検査やX線検査をはじめとした7種類の検査を実施しており、最短10分で結果をご確認いただけます。
忙しい毎日の中でも、その日のうちにご自身の身体の状態を把握し、必要な対応につなげられる環境を整えています。
② 体験
医療を受ける時間そのものも、できるだけ負担の少ないものでありたいと考えています。
そのため当院では予約制を導入し、待ち時間を最小限に抑えています。
また、事前決済にも対応しているため、会計待ちの時間も短縮可能です。
「病院に行くのは大変」「時間がかかる」というストレスを減らし、無駄のないスムーズな医療体験を提供します。
③ 納得
患者様一人ひとりに、大切にしたい生活や価値観があります。
だからこそ当院では、「ただ治療を受ける」のではなく、ご自身が納得しながら選べる医療を大切にしています。
管理栄養士を中心とした医療チームが丁寧に対話を行い、生活背景や日々の過ごし方に合わせた治療設計を一緒に考えていきます。
治療の本当のゴールは、単に数値を改善することではありません。
仕事や家庭、趣味や大切な人との時間を、自分らしく前向きに楽しめる毎日を取り戻すこと。
そして、「ここに来てよかった」と少しでも安心して帰っていただくことです。
診察を終えてクリニックのドアを出るとき、来院前より少しだけ足取りが軽くなり、前向きな気持ちになれる。
西新宿セルフライフ内科クリニックは、そんな皆さまの”身近な相談窓口”でありたいと考えています。
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