西新宿セルフライフ内科クリニック

なぜ脂肪肝は自覚症状がないのか?肝臓の仕組みと早期発見の重要性

なぜ脂肪肝は自覚症状がないのか?肝臓の仕組みと早期発見の重要性

こんにちは、西新宿セルフライフ内科クリニック院長の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。
「最近、なんとなく身体が重いと感じることはありませんか?」
もし日々の生活の中でそんな違和感を抱いているなら、日頃の習慣を見つめ直してみるタイミングかもしれません。

例えば、夜遅い時間の食事が習慣になっていたり、デスクワーク続きで歩く機会が極端に少なかったりしてはいないでしょうか。
「自分は甘いものを控えているから大丈夫」と思っていても、実は白米や麺類などの炭水化物をたっぷり食べていたり、健康のためと果物を毎日欠かさず摂取していたりすることも、実は身体に大きな負担をかけている場合があります。

こうした何気ない生活習慣は、すべて「肝臓」に直結していることをご存じでしょうか?
実は、これら習慣の積み重ねこそが、肝臓に中性脂肪を過剰に溜め込む直接的な原因となるのです。
このように肝臓に脂肪が蓄積した状態を「脂肪肝」と呼びます。
脂肪肝の恐ろしいところは、肝臓の中に脂肪が溜まって脂肪肝が進行しても、初期の段階では痛みなどの自覚できる症状が全く現れないという点です。

多くの人は、健康診断の結果で肝機能の数値に異常を指摘されて初めて自覚します。
しかし、そこで「どこも痛くないし症状がないから」と放置してしまうことが、脂肪肝という病気における最大の落とし穴です。今回は、初期段階では痛みなどの自覚症状がほとんど現れない「脂肪肝」について、その仕組みや見逃してはいけないサインを詳しく解説していきます。
ぜひ、最後までご覧ください!

肝臓の仕組みと自覚症状がない理由

まず「脂肪肝」を説明する前に、私たちの身体の中で肝臓がどのような働きをしているのかご存じでしょうか?

肝臓は右の脇腹あたりにある、身体の中で最も大きな臓器です。
その働きは、いわば「体内の巨大な化学工場」です。
私たちが食べた栄養をエネルギーに変えて蓄えたり、お酒や薬などの毒素を解毒したり、消化を助ける液を作ったりと、500種類以上の仕事を同時にこなす、生命維持に欠かせない臓器なのです。

この500種類以上の働きを持つ肝臓に、中性脂肪が溜まりすぎてしまった状態が「脂肪肝」です。
本来、肝臓にはある程度の脂肪が蓄積されていますが、食べ過ぎや運動不足などで使い切れなかった糖分や脂質が、肝臓の中にパンパンに溢れかえってしまうことで起こります。
いわば、肝臓が「フォアグラ」のようになってしまった状態です。
実は、脂肪肝には大きく分けて2つのタイプがあります。

①お酒の飲み過ぎが原因で起こるもの

お酒(アルコール)を日常的に過剰摂取することが直接的な原因となって起こるタイプです。
アルコールが体内で分解される際、中性脂肪の合成を促す物質が作られるため、お酒を飲み続けることで肝臓に脂肪が蓄積していきます。
この段階では自覚できる症状はほぼありませんが、初期のケアを怠ってお酒を飲み続けると、より重い肝障害へと進行する原因になります。
初期のうちに休肝日を設けたり量を減らしたりすることで、脂肪肝の状態を改善させることが可能です。

②お酒は飲まなくても、食べ過ぎや肥満などが原因で起こるもの

「自分はお酒を飲まないから大丈夫」と思っている方でも、実は脂肪肝のリスクは十分にあります。
お酒をほとんど飲まない人でも、糖質や脂質の摂り過ぎといった食生活の乱れが原因で起こるタイプです。
特に白米やパン、甘いお菓子などの過剰摂取が、中性脂肪を溜め込む大きな原因となります。
こちらも初期には目立った症状が出にくいため、気づかないうちに脂肪肝が進行しやすいのが特徴です。
また、肥満だけでなく、運動不足によってエネルギーを消費しきれないことも発症の大きな原因となります。 

このように、お酒を飲まない方でも、食生活が原因で初期の脂肪肝から重篤な病気に進む原因になります。
ただ、どちらも初期のうちに対策すれば、脂肪肝は改善可能です。

症状が出にくいからこそ自覚症状がなくても、まずは脂肪肝の原因を知り、正しく把握することが大切です!

なぜ脂肪肝に気づけないのか?「沈黙の臓器」の正体

では、なぜこれほどまでに初期の異常に気づきにくいのか、それは肝臓が持つ特殊な3つの性質が深く関係しています。

①驚異的なタフさと「代償能力」

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれますが、それは単に静かなだけでなく、非常にタフで予備能力が高いことを意味しています。
肝臓は非常に高い「予備能力」を備えており、たとえ一部の細胞がダメージを受けても、残りの正常な細胞がその役割をカバーして働き続ける仕組みを持っています。

この「周りが補い合ってしまう」という性質があるため、肝機能の大部分が損なわれるまで、体調不良などの明確なサインが表に出ません。
その結果、私たちは肝臓の限界が来るまで、そのSOSに気づくことができないのです。

②内部に「痛みセンサー」が存在しない

通常、身体に異常があれば「痛み」として脳に信号が送られます。
しかし、肝臓の内部には、痛みを感じるための「痛覚神経」が通っていません。
そのため、肝細胞の中にどれだけ脂肪が溜まっても、あるいは中で静かに炎症が起き始めても、物理的な痛みを感じることはありません。
もし肝臓のあたりに痛みや圧迫感を感じるとすれば、それは肝臓が極端に腫れ上がって表面の膜(肝包膜)が引き伸ばされたり、肥大化した肝臓が隣り合う他の臓器を圧迫したりしている証拠です。
つまり、痛みを感じたときには、すでに症状が相当深刻な段階に達していることが多いのです。

③機能が「ゼロ」にならない限り続く働き

肝臓は、エネルギーの代謝、毒素の解毒、胆汁の生成など、生命維持に直結する仕事を数百種類もこなしています。
これらの仕事は、多少の脂肪が溜まった程度では完全に停止することはありません。
目に見える異常、例えば「身体が黄色くなる(黄疸)」や「激しい倦怠感」「お腹に水が溜まる(腹水)」といった全身症状は、肝臓が本来の機能を維持できなくなった末期的な状態(肝硬変など)になって初めて現れます。
この「補ってしまう性質」が、初期発見を遅らせる最大の原因となります。
症状が出たときにはすでに手遅れというケースも多いため、痛みがない初期のうちに脂肪肝の原因を解消することが何より重要です。

このように、肝臓は自らの限界まで働き続けてしまうため、初期段階では何一つ症状を出しません。

しかし、この「沈黙」を「健康である」と取り違えてしまうことこそが、脂肪肝において最も危険なリスクなのです。

脂肪肝を放置してはいけない理由とは?

自覚症状がないからといって、脂肪肝を引き起こしている根本的な原因をそのまま見過ごしてしまうと、病気は着々と進行していきます。
ここからは、脂肪肝を放置することで将来的にどのようなリスクを招くのか、詳しく見ていきましょう。

脂肪肝を放置してしまうと、肝臓内では、溜まった脂肪が酸化して炎症を引き起こす原因となります。
この炎症が長引くと、肝細胞が壊れては修復される過程で組織が硬くなる「線維化」が進行します。
これが脂肪肝が悪化した「肝硬変」という状態です。
肝硬変になると肝臓は本来の機能を果たせなくなり、さらに進行すると、肝がんを発症する直接的な原因にもなり、命に関わるリスクが急激に高まります。

また、脂肪肝は血管の老化を早める大きな原因でもあります。
肝臓から溢れ出た脂質は血液中に流れ出し、脂質異常症や高血圧を招く原因となります。
その結果、全身の動脈硬化が加速し、心筋梗塞や脳卒中といった突然死のリスクを引き起こす原因となってしまうのです。

こうした進行の過程でも、初期段階でははっきりとした自覚症状が出ることはほとんどありません。
症状がないからと脂肪肝を放置し続けることは、非常に危険な状態を抱え続けているのと同じです。

しかし、初期のうちに原因である生活習慣を見直せば、こうした負の連鎖は食い止めることができます。
自覚できる症状がない初期こそ、将来の重篤な病気の原因を摘み取るための最大のチャンスです。
症状が出てから対処するのではなく、数値に異常が見られた初期の段階で、適切な対策を始めていきましょう!

まとめ:数値の変化を早期発見のチャンスに

脂肪肝を早期に発見するためには、自分自身の健康診断の数値と向き合うことが不可欠です。
たとえ自覚症状がゼロであっても、血液検査の数値が基準を超えていれば、それは肝臓からのSOSかもしれません。

脂肪肝は、早い段階で適切な対策を行うことで、健康な状態に戻すことができる病気です。症状が出てから後悔するのではなく、数値に現れた変化をきっかけに、まずは自身の生活習慣に隠れた原因を見直してみましょう!

西新宿セルフライフ内科クリニックは、「すべての世代が安心して生活できる人生」の実現を目指し、日常に寄り添う医療を提供しています。

私たちが大切にしているのは、「把握・体験・納得」が1日で完結する医療です。

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まず大切なのは、「今の自分の状態を正しく知ること」です。

当院では、血液検査やX線検査をはじめとした7種類の検査を実施しており、最短10分で結果をご確認いただけます。

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医療を受ける時間そのものも、できるだけ負担の少ないものでありたいと考えています。

そのため当院では予約制を導入し、待ち時間を最小限に抑えています。

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治療の本当のゴールは、単に数値を改善することではありません。

仕事や家庭、趣味や大切な人との時間を、自分らしく前向きに楽しめる毎日を取り戻すこと。

そして、「ここに来てよかった」と少しでも安心して帰っていただくことです。

診察を終えてクリニックのドアを出るとき、来院前より少しだけ足取りが軽くなり、前向きな気持ちになれる。

西新宿セルフライフ内科クリニックは、そんな皆さまの“身近な相談窓口”でありたいと考えています。

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