こんにちは、西新宿セルフライフ内科クリニック院長の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。
最近、診療をする中でこんな声を耳にします。
「最近、階段を上るだけで息が切れる」
「なんとなく身体がだるくて疲れが抜けにくい」
「ふとした瞬間に、胸がドキドキする」
これらを「もう歳だから仕方ない」と片付けてはいませんか?
実は、その疲れやすさの裏には「不整脈」という病気が隠れているかもしれません。
不整脈は、一時的なストレスによるものから、放置すると重大なリスクにつながるものまで多岐にわたります。
まずは、チェックリストからご自身の現在の状態を確認してみましょう。
▢以前よりも明らかに疲れやすくなったと感じる
▢激しい運動をしていないのに、動悸がすることがある
▢時々、脈が飛ぶような違和感がある
▢めまいや立ちくらみが起こりやすくなった
▢胸のあたりに圧迫感や不快感を覚えることがある
もし一つでも当てはまるなら、それは身体が発している不整脈のサインかもしれません。
今回は、不整脈の基本知識やその原因、そして注意すべき種類について詳しくお話したいと思います。
そもそも「不整脈」とは何か?不整脈の3つの種類とそれぞれの特徴とは?
皆さま、まずはご自身の手首や首筋にそっと指を当ててみてください。
「トントントン」と規則正しく打っているのを感じられますか?これを「脈拍(みゃくはく)」といいます。
心臓は、ドクンドクンと縮んだり膨らんだりして、全身に血液を送り出す「ポンプ」のような働きをしています。この心臓のドキドキ(拍動)が、血管に波のように伝わったものが脈拍です。
基本的には「心臓の動く回数(心拍数)= 脈拍数」となるため、脈を測れば、心臓が今どれくらいのペースで動いているかがわかります。
では、私たちがよく耳にする「不整脈」とは、一体どのような状態のことをいうのでしょうか。
健康な大人の場合、安静にしているときの脈拍数は1分間に60〜100回程度。
一定の間隔で、まるで時計の秒針のように規則正しいリズムを刻んでいます。
この「一定のリズムが崩れてしまった状態」のことを、まとめて「不整脈」と呼びます。
不整脈の3つの種類とそれぞれの特徴
そんな不整脈ですが、実は大きく3つの種類に分けられることをご存じでしょうか?
不整脈はその脈の乱れ方によって、大きく「頻脈」「徐脈」「期外収縮」の3つの種類に分けられます。それぞれの種類ごとの特徴と、現れやすい症状を見ていきましょう。
① 頻脈(ひんみゃく)〜脈が異常に速くなるタイプ〜
頻脈は、運動をしたわけでも、緊張しているわけでもないのに、安静にしている状態で脈拍が異常に速くなってしまう状態です。
一般的には「安静時の脈拍が1分間に100回以上」になることが目安とされています。
この頻脈のタイプでは、胸が激しくドキドキするような症状を自覚しやすくなります。
② 徐脈(じょみゃく)〜脈が異常に遅くなるタイプ〜
徐脈は頻脈とは真逆で、脈拍が異常に遅くなってしまう種類です。
一般的には「安静時の脈拍が1分間に60回未満」になることが目安です。(※ただし、日常的にスポーツをしている人は心臓が鍛えられているため、健康であっても脈が50回台など遅い場合があります。)
徐脈になると脳への血流が減るため、強いだるさやめまいといった症状が現れやすくなります。
③ 期外収縮(きがいしゅうしゅく)〜脈が不規則に飛ぶタイプ〜
期外収縮は、数ある不整脈の中で最も頻度が高く、圧倒的に多くの人に見られる種類です。 心臓が基本のリズムを刻んでいる途中で、まだ次のタイミングではないのに、フライングして「一発早くドクン!」と打ってしまう現象です。
この期外収縮のタイプでは、一瞬脈が飛ぶような感覚や、胸がウッと詰まるような症状を感じることがあります。
それでは、なぜ「不整脈」になると、私たちの身体に「疲れ」として現れるのでしょうか。
不整脈になるとなぜ「疲れ」として現れるのか?
心臓は、私たちの身体において血液を全身に送り出す「ポンプ」の役割を果たす、最も重要な臓器の一つです。 心臓が正しいリズムで動くことで、体中の筋肉や脳に、酸素と栄養がたっぷり詰まった血液が行き渡ります。
しかし、不整脈によってリズムが狂ってしまうと、ポンプが効率よく働かなくなります。
■脈が速すぎる場合: 空回りして、血液を十分に心臓に溜める前に送り出してしまう
■脈が遅すぎる場合: 単純に心臓から全身に血液を送り出す回数が足りない
その結果、身体全体の細胞が「慢性的な酸素不足(ガス欠)」のような状態に陥ります。
これが、私たちが感じる「身体がだるい」「疲れやすい」「動くと息が切れる」といった症状の正体なのです。
このように「疲れ」として症状が現れる不整脈。そもそも不整脈はどうして起こるのでしょうか?主な原因について見ていきましょう。
不整脈が起こる主な原因とは?病気から生活習慣まで
不整脈が見つかると「心臓の病気なのかな?」と焦ってしまいがちですが、原因はそれだけではありません。実は、心臓に異常がない人であっても、日常生活のちょっとした変化で不整脈は発生してしまうのです。大きく分けると4つの原因が考えられます。
①心臓そのものの病気
心臓の筋肉や、心臓に酸素を送る血管にトラブルがあると、不整脈のリスクが非常に高くなります。
具体的には、過去に心筋梗塞や狭心症を起こしたことがある方、心臓の壁が厚くなったり薄くなったりする心筋症などが該当します。
心臓は「電気信号」の命令によって規則正しく動いていますが、こうした病気によって心臓の筋肉に傷がつくと、電気信号のルートが遮断されたり、ショートしたりして脈のリズムが乱れ、様々な不整脈の症状を引き起こしてしまうのです。
➁加齢
年齢を重ねることも、不整脈の大きな原因の一つです。
心臓を規則正しく動かすための電気の通り道が衰えてしまった場合、不整脈が出ることがあります。私たちの心臓は、生きている間、1日に約10万回も休むことなく拍動を続けています。高齢になると心臓内の機能が徐々に落ちていき、電気の伝わり方が弱くなったり、途切れたりしやすくなります。
③生活習慣
心臓の動きは「自律神経(交感神経と副交感神経)」によって、自動的に調整されています。しかし、以下のような生活を続けていると自律神経が乱れ、不整脈の症状が現れることがあります。
■過度なストレス・過労
心臓を興奮させる「交感神経」が過剰に働き、脈を異常に速くしたり、フライングの脈(期外収縮)を誘発します。
■睡眠不足
本来、睡眠中は心臓を休める時間ですが、睡眠不足が続くと夜間も興奮モードの神経が働き続けてしまいます。 その結果、心拍数や血圧が高いままとなり、心臓にかかる負担が24時間体制で全く抜けなくなってしまいます。 このように休めず疲弊した心臓は、規則正しい電気信号のコントロールを乱しやすくなり、不整脈の原因となってしまうのです。
■アルコールやカフェインの過剰摂取
お酒の席で急に胸がバクバクした経験はありませんか?
アルコールやコーヒーに含まれるカフェインには、心臓を直接刺激して拍動を狂わせる作用があります。
■喫煙
タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、血圧と心拍数を急激に上昇させます。
これらが原因となり、一時的に心臓が「パニック状態」になることで不整脈が起こりやすくなります。
④その他
「心臓は元気なのに、他の臓器のせいで不整脈になる」というケースも珍しくありません。代表的なのが、喉のあたりにある「甲状腺(こうじょうせん)」の病気です。
甲状腺は、全身の代謝(エネルギー消費)を活発にするホルモンを出しています。
このホルモンが出すぎてしまう病気(バセドウ病など)になると、身体全体が常に全力疾走しているような状態になり、心臓も連動して猛スピードで打ち続け、激しい頻脈を引き起こします。
そのほか、高血圧によって常に心臓に高い圧力がかかっている人や、肺の病気によって血液中の酸素濃度が低下している人も、心臓が必死に頑張ろうとするあまり、不整脈が出やすい傾向があります。
最後に
不整脈には様々な種類があり、それぞれに異なる原因や症状があることをお伝えしてきました。日常的に「疲れやすい」「胸に違和感がある」といった症状は、身体からの重要なメッセージです。それが単なる加齢によるものなのか、それとも不整脈というサインなのかを見極めることは、将来の健康を守る上でとても重要です。
西新宿セルフライフ内科クリニックは、「すべての世代が安心して生活できる人生」の実現を目指し、日常に寄り添う医療を提供しています。
私たちが大切にしているのは、「把握・体験・納得」が1日で完結する医療です。
① 把握
まず大切なのは、「今の自分の状態を正しく知ること」です。
当院では、血液検査やX線検査をはじめとした7種類の検査を実施しており、最短10分で結果をご確認いただけます。
忙しい毎日の中でも、その日のうちにご自身の体の状態を把握し、必要な対応につなげられる環境を整えています。
② 体験
医療を受ける時間そのものも、できるだけ負担の少ないものでありたいと考えています。
そのため当院では予約制を導入し、待ち時間を最小限に抑えています。
また、事前決済にも対応しているため、会計待ちの時間も短縮可能です。
「病院に行くのは大変」「時間がかかる」というストレスを減らし、無駄のないスムーズな医療体験を提供します。
③ 納得
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だからこそ当院では、「ただ治療を受ける」のではなく、ご自身が納得しながら選べる医療を大切にしています。
管理栄養士を中心とした医療チームが丁寧に対話を行い、生活背景や日々の過ごし方に合わせた治療設計を一緒に考えていきます。
治療の本当のゴールは、単に数値を改善することではありません。
仕事や家庭、趣味や大切な人との時間を、自分らしく前向きに楽しめる毎日を取り戻すこと。
そして、「ここに来てよかった」と少しでも安心して帰っていただくことです。
診察を終えてクリニックのドアを出るとき、来院前より少しだけ足取りが軽くなり、前向きな気持ちになれる。
西新宿セルフライフ内科クリニックは、そんな皆さまの“身近な相談窓口”でありたいと考えています。
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