西新宿セルフライフ内科クリニック

血管老化の原因は脂質異常症?放置すると危険な理由とは?

血管老化の原因は脂質異常症?放置すると危険な理由とは?

こんにちは、西新宿セルフライフ内科クリニック院長の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。

突然ですが、「脂質異常症」をご存じでしょうか?

「聞いたことはあるけれど、実際どんな病気かまではよくわからない」という方が多くいらっしゃるかと思います。

実は、脂質異常症は私たちの命を支える「血管の若さ」に直結する病気です。
この脂質異常症がもたらす日常の不調は、一見すると病気とは気づかないような些細な症状ばかりです。
「最近疲れやすいのは年齢のせいかな?」と見逃してしまいそうな症状こそ、実は身体からのSOSかもしれません。

「しっかり休んでいるはずなのに、なんとなく身体が重だるい」
「日中、急に強い眠気に襲われることが増えた」
「以前に比べて、階段の上り下りで息が切れるのが早くなった」

こうした「年齢のせいかな?」と見過ごしてしまいそうな症状こそ、血液が濁り、血管に負担がかかっているサインかもしれません。

痛みがないからこそ、まずは脂質異常症について正しく理解することが大切です!
今回は、健康診断の結果を読み解く鍵となる「3つの数値」には、一体どのような意味があるのか詳しく解説していきます。
ぜひ、最後までご覧ください!

脂質異常症の「3つの数値」が示すものとは?

脂質異常症とは、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)が基準値から外れた状態を指します。 私たちの血管の中で今、一体何が起きているのか。それを正確に把握するために、健康診断の結果で特に注目すべき「3つの指標」を、「なぜその数値を目指さなければいけないのか」の理由とともに紐解いていきましょう!

■ LDLコレステロール(悪玉)【目標:140mg/dL未満】

どんな役割?

肝臓で作られたコレステロールを、血液に乗せて全身の細胞へと届ける働きをしています。コレステロールは細胞膜やホルモンの材料になるため、身体にとって無くてはならない重要な成分です。 

増えすぎるとどうなる? 

血液中にコレステロールが増えすぎると、使い切れずに余ってしまいます。
その余ったコレステロールが血管の壁に入り込んで蓄積し、ドロドロした塊(プラーク)を作ってしまいます。これが血管を狭くし、自覚症状のないまま「動脈硬化」を進める最大の原因になります。

なぜ「140mg/dL未満」が目標なの? 

長年の医療データから、「LDLの数値が140を超えると、血管にドロドロの塊ができるリスクが急激に高まる」ことが分かっています。
血管が詰まり始める「危険地帯への入り口」が140という数字です。
さらに、すでに高血圧や糖尿病などの持病がある方は、血管が傷つきやすく元々リスクが高いため、より安全な「120未満」という厳しいラインを目指す必要があります。

■ HDLコレステロール(善玉)【目標:40mg/dL以上】

どんな役割?

血管の壁に溜まってしまった余分なコレステロールを回収し、肝臓へと連れ戻してくれる「掃除屋」のような役割を担っています。

減りすぎるとどうなる?

この数値が低いということは、血管の掃除が完全に行き届いていないサインです。
たとえ善玉コレステロール(HDL)の数値が正常であっても、掃除屋が足りなければ血管の老化はどんどん進んでしまいます。
掃除不足で血流が滞ると、睡眠中に十分な酸素が全身に届かず「朝起きたときのだるさ」として身体に現れることもあります。

なぜ「40mg/dL以」が目標なの?

多くの研究で「HDLが40を下回ると、血管内の掃除が追いつかなくなり、動脈硬化のリスクが明らかに跳ね上がる」ことが証明されているためです。
悪玉(LDL)が少なければ良いというわけではなく、この「善玉コレステロール(HDL)の数」がしっかりとキープされて初めて、血管のキレイな状態を保つことができます。

■ 中性脂肪(トリグリセライド)【目標:150mg/dL未満】

どんな役割?

 食事から摂ったエネルギーのうち、使い切れなかった分を一時的に蓄えたものです。いわば、いざという時のための「貯蔵用バッテリー」です。

増えすぎるとどうなる? 

お酒や甘いもの、炭水化物の摂りすぎで中性脂肪が過剰になると、血液の粘り気が増してドロドロになります。また、中性脂肪は高い状態が続くと「高血圧」を悪化させ、他の病気の引き金にもなります。

なぜ「150mg/dL未満」が目標なの? 

中性脂肪が150を超えて増えすぎると、危険な変化が起きます。
善玉コレステロール(HDL)を減らし、さらに悪玉コレステロール(LDL)を小さくて粘り気のある「超悪玉」へと変身させてしまうのです。 この超悪玉はサイズが小さいため、血管の壁のすき間に驚くほど簡単に潜り込み、動脈硬化を一気に加速させます。
「悪玉の性質を最悪レベルに変貌させないための境界線」、それが150(空腹時)という基準です。

これら3つの数値がバランスを崩したとき、一見変化のない私たちの血管の内部では、危険な事態が進行していくことになります。健康診断の数値は、あなたの血管が今悲鳴を上げているかどうかを教えてくれる、大切なサインなのです。

脂質異常症を放置するとどうなる?血管老化から始まる「負の連鎖」とは?

「悪玉コレステロール」「善玉コレステロール」「中性脂肪」のバランスを崩すと、血管の中では「動脈硬化」という深刻な変化が静かに、確実に進行していきます。
次に数値の異常がどのようにして私たちの命を脅かすのか、その内部で起きている「負の連鎖」を詳しく解説していきます。

①血管の壁に「ドロドロの塊」が溜まる

まずは、血液中にあふれた悪玉コレステロール(LDL)は、酸化して血管の壁の内側へと潜り込みます。そこで白血球の一種がこれを取り込み、死滅することで、お粥のようなドロドロした塊(プラーク)が形成されます。 これを「アテローム動脈硬化」と呼び、血管の通り道を物理的に狭くしてしまう最初のステップです。

②しなやかな血管の劣化

次にプラークが溜まった血管の壁は、次第に厚く硬くなっていきます。
本来、私たちの血管は心臓の拍動に合わせて膨らんだり縮んだりする「しなやかさ」を持っていますが、動脈硬化が進むと、まるで長年放置されて弾力性を失った古いゴムホースのように、硬くもろくなってしまいます。

この状態は、睡眠中に血圧が下がりにくくなるなど、自律神経の働きにも悪影響を及ぼす原因となります。

③心臓への過度な負担と高血圧の発生

通り道が狭く、さらに硬くなった血管に血液を流し続けるには、心臓はこれまで以上の力でポンプを動かさなければなりません。 これが高血圧を招く直接的な原因となり、高血圧がさらに血管の壁を傷つけるという「負の連鎖」が始まります。
この段階でも、目立った症状が出ないことが多く、気づかないうちに心臓や血管の疲労は限界へと近づいていきます。

④プラークの破裂と血栓

最も恐ろしいのは、血管壁に溜まったプラークが、ある日突然「破れる」ことです。
破れた部分を修復しようとして血液が固まり(血栓)、狭くなった血管を一瞬で完全に塞いでしまいます。
このように血管が一瞬で完全に塞がれてしまうと、酸素や栄養が途絶えて臓器の細胞が死滅する「梗塞(こうそく)」という事態を招きます。
心臓なら心筋梗塞、脳なら脳梗塞を招く直接的な原因となり、命を奪うか深刻な後遺症を残します。
これこそが、脂質異常症を放置した末に起こる「血管事故」の正体なのです。

最後に

脂質異常症は、自覚できる症状がないまま血管を硬く、もろく変えてしまう恐ろしい病気です。
痛みや違和感といった症状が現れないからといって放置された脂質の乱れは、高血圧を招くだけでなく、ある日突然、心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる「血管事故」を引き起こす直接的な原因となります。

こうした重大な事態を招く原因は、日々の食生活や運動不足といった生活習慣の中に潜んでいます。
質の良い睡眠や軽やかな体調を維持するためにも、まずはご自身の「3つの数値」を正しく把握し、目に見える症状が出る前に血管の老化を食い止めることが欠かせません。

取り返しのつかない症状に見舞われて手遅れになる前に、根本的な原因を見直し、血液の状態を整えていきましょう!

西新宿セルフライフ内科クリニックは、「すべての世代が安心して生活できる人生」の実現を目指し、日常に寄り添う医療を提供しています。

私たちが大切にしているのは、「把握・体験・納得」が1日で完結する医療です。

① 把握

まず大切なのは、「今の自分の状態を正しく知ること」です。

当院では、血液検査やX線検査をはじめとした7種類の検査を実施しており、最短10分で結果をご確認いただけます。

忙しい毎日の中でも、その日のうちにご自身の体の状態を把握し、必要な対応につなげられる環境を整えています。

② 体験

医療を受ける時間そのものも、できるだけ負担の少ないものでありたいと考えています。

そのため当院では予約制を導入し、待ち時間を最小限に抑えています。

また、事前決済にも対応しているため、会計待ちの時間も短縮可能です。

「病院に行くのは大変」「時間がかかる」というストレスを減らし、無駄のないスムーズな医療体験を提供します。

③ 納得

患者様一人ひとりに、大切にしたい生活や価値観があります。

だからこそ当院では、「ただ治療を受ける」のではなく、ご自身が納得しながら選べる医療を大切にしています。

管理栄養士を中心とした医療チームが丁寧に対話を行い、生活背景や日々の過ごし方に合わせた治療設計を一緒に考えていきます。

治療の本当のゴールは、単に数値を改善することではありません。

仕事や家庭、趣味や大切な人との時間を、自分らしく前向きに楽しめる毎日を取り戻すこと。

そして、「ここに来てよかった」と少しでも安心して帰っていただくことです。

診察を終えてクリニックのドアを出るとき、来院前より少しだけ足取りが軽くなり、前向きな気持ちになれる。

西新宿セルフライフ内科クリニックは、そんな皆さまの“身近な相談窓口”でありたいと考えています。

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