西新宿セルフライフ内科クリニック

生活習慣病とは?原因から予防方法までを内科医が徹底解説

生活習慣病とは?原因から予防方法までを内科医が徹底解説

こんにちは、西新宿セルフライフ内科クリニック院長の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。

突然ですが皆さまは、20代の頃と同じような食事や生活をずっと続けているのに、30代、40代と年齢を重ねるにつれて、お腹まわりが妙に気になってきたり、翌朝になっても疲れが全く抜けにくくなったりしていませんか?
あるいは、若い頃なら少し無理をすればすぐに戻った体重が、最近はどうしても落ちにくくなったと感じている方も多いかもしれません。

仕事では責任ある立場を任されて責任やストレスが増え、家事や育児でも息つく暇もないほど忙しい毎日。
そんな忙しい日々のなかで「そろそろ本気で自分の健康にも気を配らないとな……」と頭では分かっていても、具体的に何から始めればいいのか分からず、ついつい対策を後回しにしてしまっている方は非常に多いです。

しかし、自分の身体の変化に薄々気づきながらも、どこかに痛みがあるわけでもないからと放置を続けてしまうことこそが、将来、健康でいられる大切な時間を縮めてしまうことになります。
生活習慣病は、まだ身体に何も悪い症状が現れていない段階から、早く見つけて適切に対策をすれば、高い確率で予防や改善ができる病気です。
今回は、無理な我慢をすることなく、忙しい日常の中でも手軽に取り入れられる効果的な予防法について解説していきます。

病気を遠ざけ、一生ものの健康な身体を維持するための予防法を実践するには、まずは「生活習慣病」とは何かを正しく知ることが重要です。
そこでまずは、そもそも生活習慣病とは一体どのような病気なのか、そして私たちの血管をジワジワと傷つける根本的な原因にはどのようなものがあるのかを、紐解いていきましょう!

生活習慣病の説明・原因とは?

生活習慣病とは、その名の通り「毎日の食事の偏り、運動不足、慢性的な睡眠不足、タバコやお酒の飲みすぎ」といった、日々の乱れた生活習慣が積み重なることによって発症・進行する病気の総称です。

この病気の何よりも危険なところは、治療が難しくなる寸前まで、自分では気づけるような自覚症状がほとんど現れないという点にあります。

たとえ身体の中では、高い血糖値や強い血圧の圧力が血管を24時間いつでも痛めつけていたとしても、痛みなどの分かりやすい症状は一切出ません。そのため、多くの人が病気のサインに気づかないまま、放置してしまうのです。

実は、この「何の症状もない」ということ自体が、気づかぬうちに病気を深刻な状態へと悪化させてしまう、最大の原因になっています。

では、このように生活習慣病を引き起こしてしまう、私たちの日常に潜む根本的な原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

それでは、私たちが今すぐ取り組むべき予防の重要性をより深くご理解いただくために、まずは私たちの身体に悪影響を及ぼす、主な「4つの原因」について詳しくお話していきます。

① 偏った食生活(栄養バランスの乱れ)

私たちの身体は、毎日の食事から作られています。
しかし、塩分の摂りすぎ、糖分や脂質の過剰な摂取、そして外食やコンビニ食が続くことによる野菜(食物繊維)不足は、身体に大きなダメージを与える直接的な悪化の原因になります。
たとえば、塩分を摂りすぎると身体は水分を溜め込んで血流量を増やそうとするため、血圧が上がってしまいます。また、糖分や脂質の摂りすぎは、血液をドロドロにして血糖値を急上昇させ、血管の壁を内側から傷つける大きな原因となります。
これらが日々の食事で蓄積していくことで、血管はしなやかさを失い、どんどんボロボロになっていってしまうのです。

② 運動不足(消費エネルギーの低下) 

デスクワーク中心で1日中座りっぱなしの生活や、移動は車や電車ばかりで日常的に歩く機会が少ないといった運動不足は、体内に「内臓脂肪」を過剰に溜め込む大きな原因です。 消費されずに余ったエネルギーは、お腹の奥の臓器のまわりに脂肪として蓄えられます。
この内臓脂肪が増えすぎると、実はただ脂肪がつくだけでなく、脂肪細胞から「血圧を上げたり、血糖値を下げにくくしたりする悪い物質」が大量に分泌されるようになってしまいます。その結果、一つの病気にとどまらず、他の生活習慣病をドミノ倒しのように次々と引き起こす引き金になってしまうのです。

③ 質の悪い睡眠と過度なストレス

毎日の睡眠不足・仕事・人間関係による日常的な強いストレスは、体内の環境をコントロールしている「自律神経」のバランスを大きく乱す原因となります。
本来、睡眠中やリラックスしているときは副交感神経が優位になり、血圧や心拍数を下げて血管を休ませています。
しかし、睡眠が十分に足りていなかったりストレスを抱え込んだりしていると、身体は戦いモードの「交感神経」が常に働き続ける緊張状態になってしまいます。
この「交感神経が働き続ける状態」は、本来なら身体を休めるべき睡眠中であっても、血圧を高止まりさせ、血糖値を下げにくくしてしまう慢性的な原因となってしまいます。 

④ 喫煙と過度の飲酒

煙草に含まれるニコチンなどの有害物質は、一吸いするたびに血液にのって体中をめぐり、血管の壁をダイレクトに傷つける最悪の原因です。
血管を収縮させて血流を悪くするだけでなく、血管の老化(動脈硬化)を猛烈なスピードで進めてしまいます。
また、お酒の飲みすぎも禁物です。アルコールは肝臓に大きな負担をかけるだけでなく、体内で「中性脂肪」へと姿を変え、血液をドロドロにして流れを悪化させる強い原因になります。煙草やお酒によるダメージは、静かに体内の血管を追い詰めていくのです。

このように、私たちの何気ない日常の行動の一つひとつが、生活習慣病を発症させる強力な原因となって身体に蓄積していくのです。自覚できる苦しい症状は出なくても、身体の中は確実に蝕まれていきます。

しかし、これらの原因を一つずつ丁寧に取り除いていけば、今からでも十分に発症や悪化を予防することが可能です。では、これらの原因を解決し、生活習慣病をしっかりと遠ざけるためには、具体的にどのような予防方法を実践していけば良いのでしょうか。
次に、今日からでも誰でもすぐに始められる、効果的な予防について詳しく解説していきます。

今日からできる!生活習慣病を遠ざける予防法とは

ここからは、皆さんが毎日の生活の中で今すぐ実践できる、生活習慣病の具体的な予防方法について詳しくご紹介していきます。

「予防」と聞くと、「大好きなラーメンやスイーツを一生禁止しなければいけない」「毎日息が切れるようなきつい筋トレをしなければいけない」といった、苦しい我慢やストイックな努力を想像する方が多いかもしれません。

しかし、医療の現場からお伝えしたい効果的な予防の秘訣は、決して無理な我慢をすることではなく、「日常の小さな選択をほんの少し変えること」にあります。どれほど素晴らしい予防法であっても、辛すぎて三日坊主で終わってしまっては、将来の恐ろしい症状を防ぐことはできないからです。

大切なのは、ストレスなく心地よく続けられること。それでは、私たちの健康な血管を守るための「食事・運動・生活習慣」における具体的な予防のポイントを、順番に分かりやすく見ていきましょう。

① 食事の予防アプローチ:「引き算」だけでなく「足し算」で考える

毎日の食事は、一歩間違えれば生活習慣病の原因になりますが、正しく選べば身体に薬以上の効果をもたらす「最強の予防」になります。
食事の予防で大切なのは、あれもこれもダメと食べる量を減らすストレスを感じるよりも、「身体に良いものを上手にプラスする(足し算)」という意識を持つことです。

■ベジファースト(食べる順番)の徹底 

食事のとき、まずはご飯やお肉から食べていませんか?

今日から意識したいのは、野菜サラダや海藻スープ、キノコ類など「食物繊維」が豊富なものから一番最初に箸をつけることです。
先に食物繊維をお腹に入れておくことで、後から入ってくる糖分の吸収をブロックし、おだやかにしてくれます。これだけで食後の血糖値の急上昇を抑えられるため、毎日の食事がそのまま手軽な糖尿病予防になります。

■出汁(だし)やスパイスを賢く使った「美味しい減塩」 

日本の食生活において、高血圧を招く最大の原因は「塩分の摂りすぎ」です。
だからといって、味のない薄口料理ばかりでは食事がつまらなくなってしまいますよね。 そこで、醤油や塩をかける代わりに、鰹節や昆布の旨味が詰まった「出汁」を効かせたり、レモンなどの酸味、生姜やにんにく、胡椒といったスパイスを活用したりしてみましょう。舌が満足するアクセントをプラスすることで、物足りなさを感じることなく美味しく減塩ができ、血管をいたわる予防になります。

② 運動の予防アプローチ:頑張りすぎない「ちょい足し運動」

運動不足という悪化の原因を解消するために、わざわざスポーツジムに通い詰めたり、毎朝ランニングをしたりする必要はありません。日常の動きをほんの少し増やすだけで、十分な予防効果を発揮します。

■日常生活の行動を「アクティブ」に変える 

「駅やオフィスではエレベーターではなく階段を使う」「通勤のとき、一駅分だけ手前で降りて歩いてみる」「スーパーの駐車場では、入り口から少し遠い場所に車を止めて歩く距離を増やす」など、日々の生活の中にウォーキングの要素をちょい足ししてみましょう。
これだけでも、立派な有酸素運動になり、内臓脂肪の燃焼を促して生活習慣病全般の予防対策になります。

■週に数回、20分程度の軽い有酸素運動 

もし少し余力があれば、お休みの日に「お散歩」の時間を作ってみてください。
目安は、隣の人とギリギリおしゃべりができるけれど、少し息が弾むくらいの早歩きです。これを週に2〜3回、1回あたり20分ほど続けるだけで、体内の代謝が劇的に改善し、病気の原因となる血液中の余分な糖や脂肪をエネルギーとして消費する強力な予防効果が生まれます。

③ 生活習慣の予防アプローチ:睡眠と休養で血管を休ませる

いくら食事や運動に気を配っていても、睡眠不足やストレスという原因を放置していると、自律神経が乱れて血管に強い負担がかかり、生活習慣病を招く危険性が一気に高まってしまいます。

■質の良い睡眠時間をしっかり確保する 

夜遅くまでスマホを見てしまう夜更かしをできるだけ避け、毎日6〜7時間程度の十分な睡眠時間を確保するようにしましょう。
実は、睡眠中こそが私たちの身体が最も忙しく働くメンテナンス時間です。
寝ている間に、傷ついた血管を修復し、血圧をしっかりと下げて心臓や血管を休ませています。
たっぷり眠ることは、身体に悪い症状を出さないための、最も簡単で基本の予防法です。

■シャワーで済ませず、湯船にゆっくりと浸かる 

毎日の入浴をシャワーだけで済ませていませんか?
40度前後のぬるめのお湯の湯船に10分〜15分ほどゆっくりと浸かることで、ガチガチに緊張していた身体がほぐれ、自律神経がリラックスモード(副交感神経優位)に切り替わります。
これにより、日中のストレスが緩和され、高血圧や高血糖の原因となる血管の引き締めを優しく抑え込む優れた予防効果が期待できます。

このように、それぞれの予防法は決して特別で難しいものではありません。
「毎日の食事の一口目に野菜を食べる」「いつもより少し長く歩いてみる」「お布団に早く入る」といった、日々の小さな一歩を大切に継続していくこと。
これこそが、大切な血管の劣化を食い止め、将来の重大な病気や症状を確実に遠ざける、一番の近道なのです。

「一生もの」の身体を「今」守るために

今回は、生活習慣病とは一体どのような病気なのかという基本から、引き金となる主要な原因、そして日常の中で今日から実践できる様々な予防方法について詳しく解説してきました。

ここで、皆さんに改めて絶対に忘れないでいただきたい最も重要なメッセージがあります。それは、生活習慣病という病気のすべての種類に共通する最大の危険は「どれほど身体の中で深刻な悪化の原因が進行していても、手遅れになる寸前まで、痛みなどの自覚症状がまったく出ない」という点です。

「まだ若いし、どこも痛い症状はないから大丈夫」「元気だから予防なんて必要ない」と、自分自身の健康診断の数値が出ても特に何もせずそのままにしてしまうこと。
その対策の後回しこそが、身体の中の血管を傷つけ、将来的に心不全や脳卒中、あるいは人工透析が必要な末期腎不全といった命に関わる重大な症状を招く一番の原因になってしまいます。
息切れや強いだるさ、激しい痛みといった重い症状が実際に身体に出てからでは、一度傷ついてしまった大切な血管や臓器を元の元気な状態へと戻すことは不可能です。

だからこそ、まだ身体に何も悪い不調や症状が現れていない「今」というこの絶好のチャンスのうちに、ご自身の健康診断の数値にしっかりと目を向けて、生活習慣の乱れという根本的な原因を見直し、正しい予防対策を始めていくことが何よりも大切なのです。

西新宿セルフライフ内科クリニックは、「すべての世代が安心して生活できる人生」の実現を目指し、日常に寄り添う医療を提供しています。

私たちが大切にしているのは、「把握・体験・納得」が1日で完結する医療です。

① 把握

まず大切なのは、「今の自分の状態を正しく知ること」です。

当院では、血液検査やX線検査をはじめとした7種類の検査を実施しており、最短10分で結果をご確認いただけます。

忙しい毎日の中でも、その日のうちにご自身の身体の状態を把握し、必要な対応につなげられる環境を整えています。

② 体験

医療を受ける時間そのものも、できるだけ負担の少ないものでありたいと考えています。

そのため当院では予約制を導入し、待ち時間を最小限に抑えています。

また、事前決済にも対応しているため、会計待ちの時間も短縮可能です。

「病院に行くのは大変」「時間がかかる」というストレスを減らし、無駄のないスムーズな医療体験を提供します。

③ 納得

患者様一人ひとりに、大切にしたい生活や価値観があります。

だからこそ当院では、「ただ治療を受ける」のではなく、ご自身が納得しながら選べる医療を大切にしています。

管理栄養士を中心とした医療チームが丁寧に対話を行い、生活背景や日々の過ごし方に合わせた治療設計を一緒に考えていきます。

治療の本当のゴールは、単に数値を改善することではありません。

仕事や家庭、趣味や大切な人との時間を、自分らしく前向きに楽しめる毎日を取り戻すこと。

そして、「ここに来てよかった」と少しでも安心して帰っていただくことです。

診察を終えてクリニックのドアを出るとき、来院前より少しだけ足取りが軽くなり、前向きな気持ちになれる。

西新宿セルフライフ内科クリニックは、そんな皆さまの“身近な相談窓口”でありたいと考えています。

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