西新宿セルフライフ内科クリニック

【医師が解説】眠れない原因は「腸」にある?睡眠の質を高める「快眠腸活」3つのコツ 

【医師が解説】眠れない原因は「腸」にある?睡眠の質を高める「快眠腸活」3つのコツ 

こんにちは、西新宿セルフライフ内科クリニック院長の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。
突然ですが皆さまは、毎朝すっきりと目覚められていますか? 

「布団に入ってもなかなか寝付けない」
「夜中に何度も目が覚めてしまう」

そういった不眠の悩みを抱えている方は非常に多くいらっしゃいます。
こうした深刻な不眠のトラブルが起きると、多くの人は「脳が興奮しているのかな」「神経が疲れているせいだろうか」と、その原因を脳だけに求めがちです。

しかし、実はその眠れない本当の原因は、脳ではなく「腸内環境」に関係しているかもしれません。
一見、睡眠とは無関係に思えるお腹の状態ですが、実は人間の「脳」と「腸」は神経を通じて深くつながっています。
このお腹の乱れは、脳へストレスを与えて不眠の引き金になっている可能性があります。
そこで今回は、この密接に影響し合う脳と腸の意外なつながりを示す「脳腸相関(のうちょうそうかん)」とは一体何か、そして今日からすぐに実践できる不眠の改善に向けた「快眠腸活」の具体的なコツについて詳しく解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください!

脳と腸はつながっている!?「脳腸相関」とは?

お腹の調子と睡眠という、一見すると全く別々のように思える2つが、なぜ深く関係しているのでしょうか?
その理由は「脳」と「腸」の特別なつながりにあります。

皆さまは、大事な発表の前や試験の当日など「緊張すると急にお腹が痛くなる」「ストレスを感じると便秘や下痢になりやすい」という経験をしたことはありませんか?

これは決して気のせいではありません。脳が感じた不安やプレッシャーといった精神的なストレス信号が、自律神経などを通って、瞬時に腸へとダイレクトに伝わるために起こる現象です。

このように、人間の「脳」と「腸」は、自律神経やホルモンなどを通じて、24時間体制で密接につながり、影響を及ぼし合っています。
この、脳と腸が互いに深く影響し合う仕組みのことを、医療の現場では「脳腸相関(のうちょうそうかん)」と呼ばれます。 

そして、この脳腸相関とは、決して脳から腸への一方通行な伝達だけではありません。
ここが非常に重要なポイントなのですが、実は「腸から脳へのメッセージ(逆方向のルート)」の方が、圧倒的に情報量が多いと言われています。

つまり「腸内環境が悪く、お腹が荒れている」というSOSの情報もまた、リアルタイムで脳へと休むことなく送られ続けてしまうのです。
お腹の調子が悪い状態は、それ自体が脳にとっての「目に見えない大きなストレス原因」になってしまいます。
このように腸内環境が乱れて脳にストレス信号が届き続けることこそが、夜になっても脳がリラックスモードに切り替われなくなる根本的な原因となります。
その結果、神経が休まらずに「布団に入っても頭が冴えて眠れない」「眠りが浅くて夜中に目が覚める」という、辛い不眠の悪循環を引き起こす原因となってしまうのです。

お腹の乱れ(腸内環境の悪化)とは、私たちが気付かないうちに脳を興奮させ、良質な睡眠を妨げてしまう、まさに不眠の隠れた原因なのです。
だからこそ、布団や枕といった寝具を変えるだけでなく、この脳腸相関の仕組みを利用してお腹の中から環境を改善していくアプローチが、長年の不眠を根本から改善するために必要不可欠になってきます。

睡眠の鍵はホルモン!実はその「9割」が腸で作られている?

腸から脳へ送られる情報が、夜の睡眠にこれほど大きな影響を与えるのはなぜでしょうか。その具体的な理由とは、私たちの眠りをコントロールしている「ホルモン」の存在にあります。
質の良い睡眠をとり、毎晩ぐっすり眠れるように不眠を改善するためには、体内で分泌される2つの重要なホルモンが、タイミングよく働いてくれることが重要になります。

■セロトニン(幸せホルモン)

心に安らぎやリラックスを与え、日中を元気に活動するために必要なホルモン。
実は、夜の不眠の改善にも深く関わっています。

■メラトニン(睡眠ホルモン)

夜になると体温を下げて自然な眠気を誘い、心地よい眠りをもたらすことで不眠を改善させるためのホルモン。
夜の快眠を支えるメラトニンとは、実は日中にしっかりと分泌されたセロトニンを材料にして作られます。
つまり、昼間のうちに太陽の光を浴びたりしてセロトニンをたっぷり作っておくことが、夜に十分な睡眠ホルモンを分泌させ、不眠を根本から改善するための絶対条件です。

この不眠の改善に必要不可欠な材料となるセロトニンとは、頭をスッキリさせる成分のため、どうしても「脳で作られるホルモン」というイメージが強いです。
しかし、体内の全セロトニンの約9割が、脳ではなく「腸」で作られているのです。
腸内環境が良好で、お腹の調子が整っている状態とは、この睡眠の材料であるセロトニンの合成が非常にスムーズに行われている状態を意味します。
日中、腸でたくさんのセロトニンが作られれば、夜にはそれが十分な睡眠ホルモンへと姿を変えるため、夜の不眠の改善(熟睡感)に直結します。

逆に、お腹の調子が悪いといった腸内環境の乱れは、材料となるセロトニンが作れなくなってしまう直接的な原因になります。
材料が足りなければ、夜になっても睡眠ホルモンが十分に分泌されず、布団に入っても目が冴えてしまう原因(不眠が悪化する原因)になってしまうのです。

だからこそ、慢性的な不眠を根本から改善するためには、腸内環境を整えてあげることが何よりも大切なのです。

今日からできる!睡眠の質を高める「快眠腸活」3つのコツ

慢性的な不眠を一時しのぎではなく根本から改善するためには、お腹の中からアプローチする「腸活」が非常に効果的です。
日々の生活習慣を少しだけ改善し、睡眠を妨げている原因を一つずつ解消していくための、3つの具体的なコツをご紹介します。

① 「発酵食品」と「食物繊維」をセットで摂る

腸内環境の改善を促し、夜の不眠を改善するためには、食事の摂り方に少しだけ工夫が必要です。
ただお腹に良いものを食べるだけでなく「善玉菌そのものを補給すること」と「その善玉菌のエサとなるものを一緒に摂ること」の2つをセットにすることが極めて大切になります。

善玉菌を直接補給する(発酵食品):納豆、キムチ、味噌、ヨーグルト、ぬか漬けなど。

善玉菌を育てるエサになる(食物繊維):わかめや昆布などの海藻類、しいたけやしめじなどのキノコ類、ごぼうやキャベツなどの野菜類、大麦など。

これらを毎日の食事の中で「セット」で意識して摂ることは、効率よく腸内環境を整えて、睡眠ホルモンの不足という不眠の原因を根本から減らすための基本中の基本です。
毎日のお腹をしっかりと整えることが、薬に頼らず睡眠の質を劇的に改善させるために欠かせない食事のアプローチです。

② 朝起きたらまず「1杯の白湯(またはお水)」を飲む

毎朝、目覚めてすぐにコップ1杯の温かい白湯(または常温のお水)をゆっくり飲むことは、誰でも明日から始められる最も手軽な不眠の改善法です。

朝一番のお水が胃の中に入る適度な刺激は、夜の間に眠っていた腸の動きを優しく目覚めさせ「朝が来たよ!」とスイッチをオンにするための合図になります。
朝に腸がしっかりと動き出すと、活動の神経とリラックスの神経(自律神経)のメリハリが整います。

③ 夕食は「就寝の3時間前」までに済ませる

私たちが食べたものを、胃や腸がきちんと消化して吸収し終えるまでの時間は、最低でも「約3時間」必要とされています。

もし、お腹の中にまだ未消化の食べ物がたくさん残ったまま布団に入って眠りについた場合、睡眠中も胃や腸は休むことなく夜通し働き続けなければならなくなります。
これは、寝ている間も身体と脳がずっと残業をしているような状態であり、朝起きたときに「しっかり寝たはずなのに疲れが取れていない」と感じる大きな原因(つまり隠れた不眠の原因)になってしまうのです。
夕食をできるだけ早めに済ませ、寝る頃には胃腸の仕事をひと段落させてあげることが、脳と身体を心からリラックスさせ、深い眠り(熟睡感)を得るための確実な生活習慣の改善策です。

最後に

「なかなかぐっすり眠れない…」という毎晩の辛い不眠の悩みに対して、枕や寝具を変えてもなかなか効果が出ないときは、一人で抱え込まずに、その隠れた原因としてご自身の「腸」からのSOSに目を向けてみてください。

お腹を労り、健康な腸を作っていくこととは、身体に備わっている「最高の睡眠薬」を優しく呼び覚ますことと同じであり、長年の不眠を劇的に改善させる可能性があります。
一見、関係のなさそうな不眠の背景にある本当の原因を突き止め、お腹の環境を改善していくことは、あなたが本来持っている健やかで笑顔あふれる毎日を取り戻すための、大切な第一歩になります。
もし「どこから手をつければいいか分からない」「長年の不眠をしっかりと見直したい」とお悩みでしたら、ぜひ一度当クリニックにご相談ください。

西新宿セルフライフ内科クリニックは、「すべての世代が安心して生活できる人生」の実現を目指し、日常に寄り添う医療を提供しています。

私たちが大切にしているのは、「把握・体験・納得」が1日で完結する医療です。

① 把握

まず大切なのは、「今の自分の状態を正しく知ること」です。

当院では、血液検査やX線検査をはじめとした7種類の検査を実施しており、最短10分で結果をご確認いただけます。

忙しい毎日の中でも、その日のうちにご自身の身体の状態を把握し、必要な対応につなげられる環境を整えています。

② 体験

医療を受ける時間そのものも、できるだけ負担の少ないものでありたいと考えています。

そのため当院では予約制を導入し、待ち時間を最小限に抑えています。

また、事前決済にも対応しているため、会計待ちの時間も短縮可能です。

「病院に行くのは大変」「時間がかかる」というストレスを減らし、無駄のないスムーズな医療体験を提供します。

③ 納得

患者様一人ひとりに、大切にしたい生活や価値観があります。

だからこそ当院では、「ただ治療を受ける」のではなく、ご自身が納得しながら選べる医療を大切にしています。

管理栄養士を中心とした医療チームが丁寧に対話を行い、生活背景や日々の過ごし方に合わせた治療設計を一緒に考えていきます。

治療の本当のゴールは、単に数値を改善することではありません。

仕事や家庭、趣味や大切な人との時間を、自分らしく前向きに楽しめる毎日を取り戻すこと。

そして、「ここに来てよかった」と少しでも安心して帰っていただくことです。

診察を終えてクリニックのドアを出るとき、来院前より少しだけ足取りが軽くなり、前向きな気持ちになれる。

西新宿セルフライフ内科クリニックは、そんな皆さまの“身近な相談窓口”でありたいと考えています。

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