
こんにちは、西新宿セルフライフ内科クリニック院長の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。
突然ですが皆さまは、健康診断の結果を見て「以前は基準値内だったコレステロールの数値が、急に基準値を超えている」と驚いた経験はないでしょうか。
日常的に暴飲暴食をしているわけでもなく、体型も昔と大きく変わったわけではない。それなのに、なぜコレステロールの数値が基準値を超えてしまうのでしょうか。
実は、コレステロールが基準値を超える背景には、日々の食事内容そのものよりも「年齢や仕事上の立場が変わったこと」による、見落とされがちなストレスの増加が隠れていることがあります。
現代の日本人は、食生活の欧米化や運動不足に加え、仕事による慢性的なストレスにさらされやすく、以前と比べてコレステロールの数値が基準値を超えやすい環境に置かれています。
さらに、30代・40代と年齢を重ねるにつれて代謝が落ちていくため、特別な暴飲暴食や強いストレスを感じていなくても、数値が基準値を超える状態へと変化してしまうことがあります。
そこで今回は、なぜ働き方や役割の変化に伴うストレスがコレステロールの数値を押し上げてしまうのか、その詳しい原因と、基準値を超えたコレステロールを放置した場合に潜む身体のリスクについて、分かりやすく解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください!
コレステロール値が「高い」とはどういう状態か
まず、コレステロール値が「高い」とはどういう状態を指すのか、基本的なところを整理しておきましょう。
そもそも、私たちの体内には、大きく分けて2種類のコレステロールがあります。
■悪玉コレステロール(LDL)
悪玉コレステロール(LDL)は、身体のすみずみへコレステロールを運ぶ役割があります。血液中に増えすぎると血管の壁の中に溜まり、血管を狭く硬く(動脈硬化)する原因になります。
■善玉コレステロール(HDL)
体内で余ったコレステロールや血管に溜まった脂質を回収する役割があります。血液中の余分な脂質を減らし、血管を正常な状態に保ちます。
健康診断では、この「悪玉コレステロール(LDL)が高すぎる」「善玉コレステロール(HDL)が少なすぎる」あるいは血液中の脂質である「中性脂肪が高すぎる」という3つのうち、どれか1つでも当てはまると「脂質異常症」と診断されます。
要するに「血液中の脂質のバランスが崩れ、血管が汚れやすい状態になっている」ということです。
ただし、これらの数値は一度悪くなったら二度と戻らないというものではありません。
日々の食事や運動、睡眠といった生活習慣によって柔軟に変化します。
だからこそ、「以前は問題なかったのに、なぜ急に悪くなったのだろう?」と振り返る時は、単純な食事の量だけでなく、働く環境やストレスといった「生活全体の変化」に目を向けることが大切なのです。
なぜ、生活環境の変化でコレステロール値が高くなるのか
では、なぜ生活環境や働き方が変わると、コレステロール値にまで影響が出てしまうのでしょうか。 働く世代にとって、昇進や異動、役職の変化といった仕事の節目は、実は数値が悪化する大きなきっかけになります。ここでは、その代表的な3つの原因を見ていきましょう。
① 管理職になり、運動する時間が減った
役職が上がると、会議や部下のマネジメントに時間を取られ、以前は確保できていた運動の時間が減ってしまうことがあります。
運動には、余分なコレステロールを回収する善玉コレステロール(HDL)を増やす効果があるため、運動量が低下すると、善玉コレステロール(HDL)が基準値を下回る原因になります。
この場合、LDLコレステロールの数値自体は変わらなくても、善玉コレステロール(HDL)が下がることで、相対的にコレステロールバランスが崩れ、数値として引っかかってしまうことがあるのです。
② 部下や取引先との会食が増えた
役職が上がるにつれて、部下との食事や取引先との会食といった、飲食の機会そのものが増える方は少なくありません。
こうした場では、揚げ物やアルコールを摂る機会が多くなり、コレステロールや中性脂肪が高い食事が積み重なりやすくなります。
これは、コレステロールが高くなる分かりやすい原因のひとつです。
③ 異動や転職によるストレスの増加
異動や転職といった環境の変化は、大きなストレスを伴うことがあります。
ストレスがかかると、副腎から分泌される「コルチゾール」というホルモンが、肝臓でのコレステロール合成を促進することが分かっています。
つまり、食事の内容や体重が変わっていなくても、ストレスというホルモンを介した原因によって、コレステロールの数値が基準値を超えてしまうことがあるのです。
このように、コレステロール値が高くなる原因は、食事だけに限りません。
働き方や環境の変化によって、運動量、飲食の機会、ストレスという3つの要素が同時に変化することで、以前は基準値内だった数値が、気づかないうちに押し上げられてしまうのです。
基準値を超えたコレステロール値を放置するとどうなるか
こうした環境や働き方の変化によって、知らず知らずのうちにコレステロール値が基準値を超えてしまった場合でも、痛みやしびれといったわかりやすい体調の変化や自覚症状がほとんど出ないまま、体内で静かに病状が進行していきます。
しかしその裏側では、血液の中にあふれた余分なコレステロールが血管の内側に少しずつ溜まり、血管の内壁が厚く硬くなって通り道が狭くなる「動脈硬化」が進んでいます。
血管がしなやかさを失って狭くなると、血液がスムーズに流れなくなって身体に必要な酸素や栄養が行き渡らなくなり、ある日突然、心臓や脳の血管が完全に詰まって心筋梗塞や脳梗塞といった命に直接関わる重大な病気を発症してしまうのです。
「前回の健康診断では正常値だったから」と過去の数値に油断するのではなく、転職や部署移動、家庭環境の変化などによって、無意識のうちに運動量が減っていないか、外食や酒量が増えていないか、ストレスが溜まっていないかを振り返ってみましょう。こうして「なぜ数値が高くなったのか」という本当の原因を今の暮らしから正しく突き止め、生活習慣を見直していくことこそが、将来的な病気のリスクから自分の身体と命を守るために不可欠な対策となります。
まとめ
コレステロール値が高い状態は、必ずしも食生活の乱れだけが原因ではありません。甲状腺機能の低下、糖尿病、腎臓病、薬剤、遺伝的な体質などが関係することもあります。特に、LDLコレステロールが急に上昇した場合や、著しく高い状態が続く場合には、生活習慣だけの問題と決めつけず、原因を確認することが大切です。
「以前は基準値内だったのに、最近の健康診断でコレステロール値が高いと指摘された」「昇進や異動をきっかけに、生活が大きく変わった」という場合は、一人で抱え込まずに、まずは西新宿セルフライフ内科クリニックまでご相談ください。
西新宿セルフライフ内科クリニックは、「すべての世代が安心して生活できる人生」の実現を目指し、日常に寄り添う医療を提供しています。
私たちが大切にしているのは、「把握・体験・納得」が1日で完結する医療です。
① 把握
まず大切なのは、「今の自分の状態を正しく知ること」です。
当院では、血液検査やX線検査をはじめとした7種類の検査を実施しており、最短10分で結果をご確認いただけます。
忙しい毎日の中でも、その日のうちにご自身の身体の状態を把握し、必要な対応につなげられる環境を整えています。
② 体験
医療を受ける時間そのものも、できるだけ負担の少ないものでありたいと考えています。
そのため当院では予約制を導入し、待ち時間を最小限に抑えています。
また、事前決済にも対応しているため、会計待ちの時間も短縮可能です。
「病院に行くのは大変」「時間がかかる」というストレスを減らし、無駄のないスムーズな医療体験を提供します。
③ 納得
患者様一人ひとりに、大切にしたい生活や価値観があります。
だからこそ当院では、「ただ治療を受ける」のではなく、ご自身が納得しながら選べる医療を大切にしています。
管理栄養士を中心とした医療チームが丁寧に対話を行い、生活背景や日々の過ごし方に合わせた治療設計を一緒に考えていきます。
治療の本当のゴールは、単に数値を改善することではありません。
仕事や家庭、趣味や大切な人との時間を、自分らしく前向きに楽しめる毎日を取り戻すこと。
そして、「ここに来てよかった」と少しでも安心して帰っていただくことです。
診察を終えてクリニックのドアを出るとき、来院前より少しだけ足取りが軽くなり、前向きな気持ちになれる。
西新宿セルフライフ内科クリニックは、そんな皆さまの“身近な相談窓口”でありたいと考えています。
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