
こんにちは、西新宿セルフライフ内科クリニックの看護師平田です。
厳しい暑さが続く日々が増えています。特に、外回りの営業や配達、建設や農作業など、屋外で身体を動かすお仕事をされている方にとって、この季節は体力的にも大きな負担がかかる時期です。
「熱中症になりやすい」ということは、多くの方がすでにご存じだと思います。けれど、仕事中は手が離せなかったり、こまめな水分補給がなかなか難しかったりして、「わかってはいるけれど、実践できていない」というのが実際のところではないでしょうか。
私たちは、日々忙しく働く働き盛りの世代の身体を、少しでも元気に保つお手伝いがしたいと考えています。今回は、実際に取り入れやすい熱中症対策を、具体的にご紹介します。すべてを一度にやろうとせず、まずはひとつ、できそうなものから試してみましょう。
こまめに飲むのが難しいなら、「時間」と「量」を決めてしまう
「こまめに水分をとりましょう」とよく言われますが、仕事に集中していると、つい忘れてしまうものです。そこでおすすめなのが、「時間を決めて、決めた量を飲む」という方法です。
たとえば「1時間ごとにコップ1杯」「休憩のたびに150ml」など、あらかじめルールを決めておくと、感覚に頼らずに水分補給ができます。スマートフォンのアラームを使うのもよい方法です。「のどが渇いてから飲む」のではなく、「時間が来たから飲む」に切り替えることが、対策の第一歩になります。
身体を冷やす工夫を取り入れる
飲むこと以外にも、身体の外側から冷やす工夫は効果的です。
■ファン付きベスト:首元や背中に風を送ることで、熱がこもりやすい部分を効率よく冷やせます。屋外作業をされる方にはすでに定番のアイテムですが、まだ試したことがない方はぜひ取り入れてみましょう。
■冷却シートや保冷剤:脇の下や首まわりには太い血管が通っているため、そこを冷やすことで身体全体の熱を効率よく下げやすくなります。休憩時間に貼る、あるいは保冷剤をタオルで包んで当てるだけでも違いがあります。
こうしたグッズは、ひとつ持っておくだけで安心感が違います。まずは手に取りやすいものから試してみましょう。
一日中外にいる日は、飲み物選びも意識してみる
汗をたくさんかく日は、水だけでなく塩分やミネラルの補給も大切です。作業の合間には麦茶や水を、汗を大量にかいた後や体調に不安を感じるときには、経口補水液やスポーツドリンクを取り入れるとよいでしょう。
ただし、経口補水液やスポーツドリンクは糖分や塩分が多く含まれているため、日常的に飲み続けるものではありません。「暑さで汗をかいた日」「体調が優れないと感じた日」など、必要なときに使い分けることをおすすめします。
朝ごはんにひと工夫を
一日の始まりの食事も、熱中症対策の土台になります。朝から汗をかく前に、少し塩分とミネラルを補っておくと安心です。
たとえば、いつもの朝ごはんに味噌汁やスープを一品加える、梅干しをひとつ添える、バナナやトマトなどカリウムを含む食材を取り入れる、といった工夫がおすすめです。特別な準備をしなくても、今ある食事に少し足すだけで十分です。
塩分と血圧のバランスにも気を配りましょう
熱中症対策として塩分を意識することは大切ですが、普段から血圧が気になっている方にとっては、塩分の摂りすぎもまた心配な点かと思います。
すでにかかりつけの医師がいらっしゃる方は、熱中症対策としての塩分補給について、一度相談してみることをおすすめします。持病やお薬の状況によって、適切な塩分量は人それぞれ異なるためです。
さいごに
今回ご紹介した対策は、どれも今日からすぐに始められるものばかりです。ただ、一度にすべてを実践しようとすると続きません。「時間を決めて飲む」「冷却グッズを試す」「朝ごはんに一品足す」など、まずはひとつ選んで、しばらく続けてみましょう。
「これって熱中症の症状なのかな」「こんな対策で合っているのかな」――そんな小さな疑問を、「こんなことで受診していいのだろうか」と迷わずに、気軽に聞きにきていただける場所でありたいと、私たちは思っています。
「気になったから聞きにきた」で十分です。ちょっとした不安や疑問こそ、早めにご相談いただくことで、大きな体調不良を防ぐことにつながります。この夏を元気に乗り切るために、私たちも精一杯サポートさせていただきます。どうぞお気軽にお立ち寄りください。
西新宿セルフライフ内科クリニック
看護師 平田
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