
こんにちは。西新宿セルフライフ内科クリニック院長の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。
突然ですが、お手元にある健康診断の結果が「A判定の異常なし」にもかかわらず、日々の生活の中でこのような症状に悩まされていませんか?
・お昼ご飯を食べたあと、強烈な眠気やだるさに襲われて仕事に集中できない
・しっかり食べて満足したはずなのに、すぐその後に甘いものが欲しくなる
・食べる量は変わっていないのに、なぜか最近急に太りやすくなった
・喉が異常に渇いて、水分を飲む量やトイレの回数が急に増えた
「健康診断の結果が良いんだから、これは疲れや年齢のせいだろう」と、不調を我慢してしまっている方も少なくありません。
しかし、検査の数値がすべて基準値内で収まっていても、身体の中で静かに進行し、こうした日々の不調を引き起こす「隠れ糖尿病」という状態があるのです。
今回は、健康診断の数値が正常でもこうした症状が起こる原因や、隠れ糖尿病の正体を詳しく解説します。ぜひ最後までご覧ください!
「A判定」の盲点!なぜ健康診断の数値が基準値内でも安心できないのか?
毎年しっかり健康診断を受けていて、すべてが基準値内の「A判定」であっても、糖尿病のリスクがゼロとは言い切れません。そこには、一般的な検査の仕組みと、身体の防衛本能ならではの「2つの隠れた原因」が存在するからです。
原因①:検査のタイミングは「空腹時」という事実
一般的な健康診断の採血は、前夜から食事を抜いた「空腹の状態」で行われます。これは、空腹時における体内の基本的なバランスを測定するためのものです。
しかし、初期の糖尿病の変化が最も現れやすいのは、空腹時ではなく「食後」です。
多くの場合、お腹が空いているときの数値は基準値内に保たれており、ご飯を食べたあとの数値だけが一時的に急上昇することから始まります。
このように、検査自体は空腹時の体内バランスを測定するために行うものであるため、身体の中で少しずつ変化が始まっていても、健康診断の結果ではA判定が出てしまうことがあります。これが、糖尿病の初期段階が数値に現れにくい原因です。
原因②:血糖値を下げる臓器「膵臓(すいぞう)」の働き
体内では、糖分を含む食事を摂ると「膵臓(すいぞう)」という臓器からインスリンというホルモンが分泌されます。
このインスリンが血液中の糖分を細胞へ取り込ませることで、血糖値を一定の基準まで下げる仕組みになっています。
しかし、隠れ糖尿病(糖尿病予備軍)の方の体内では、運動不足や食生活の乱れなどが原因で、インスリンの効き目自体が徐々に悪くなる「インスリン抵抗性」という状態が起きていることがあります。
インスリンの効き目が悪くなると、身体は糖分を処理するために、通常よりも多くのインスリンを必要と判断します。
その結果、膵臓は本来の分泌量を大幅に超えて、インスリンを大量に分泌し続けることになります。
膵臓が過剰にインスリンを分泌している期間は、健康診断で採血を行う瞬間であっても、血糖値の数値は基準値内に抑え込まれます。
しかし、これは根本的な原因が解決したわけではなく、過剰な分泌によって一時的に数値が維持されている状態にすぎません。
この過剰な分泌状態が長く続き、膵臓のインスリン分泌能力が低下した段階で数値は一気に上昇し、本格的な糖尿病へと移行することになります。
【隠れ糖尿病】の正体とは?注目すべき2つの数値と危険なサイン
では、隠れ糖尿病を見破るには、どこに注目すれば良いのでしょうか。お手元に健康診断の結果シートを用意して、以下の2つの数値の推移を確認してみましょう。
注目すべき数値①:「空腹時血糖値」
一般的な基準値は100mg/dL未満とされています。
しかし、同じA判定でも「80mg/dL」の人と「98mg/dL」の人では意味合いが大きく異なります。
90mg/dL台後半など基準値の上限値に近づいている場合は、たとえ空腹時の検査であっても、すでに血糖値を調節する機能が低下し始めていることが原因と考えられます。
注目すべき数値②:「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」
HbA1cは、過去1〜2ヶ月間の血糖値の平均値を表す重要な数値です。
基準値は5.6%以下ですが、ここで大切なのは「前年からの数値の変化」です。
去年は5.0%だったのが、今年は5.4%に上がっているという場合、たとえ基準値内であっても、体内では血糖値をコントロールする機能が段階的に低下し始めていることが原因と考えられます。
【放置厳禁!】隠れ糖尿病がもたらす将来のリスクとは?
ここまで、健康診断の数値が正常であっても身体の中で何が起きているのか、そのメカニズムを解説してきました。
こうした仕組みを知ると「でも、今のところ健康診断の数値には問題がないし、ただ眠いだけなら様子を見ても大丈夫かな?」と、そのまま過ごしてしまうケースは少なくありません。しかし、食後の変化をケアせずに放置し続けると、将来的に次のような形で身体へ大きな負担がかかってしまう可能性があります。
リスク①:血管への負担が重なり、動脈硬化が進む
食後の短時間だけ血糖値が急上昇する「血糖値スパイク」は、血管の内壁に慢性的な負荷をかけ続けます。
この血管への負荷が重なることが原因となり、血管が硬く狭くなる「動脈硬化」が進行しやすくなります。
その結果、健康診断では基準値内であっても、将来的に脳梗塞や心筋梗塞といった、突然発症する血管の病気を引き起こす要因になってしまうのです。
リスク②:進行すると現れる「3大合併症」
食後高血糖の状態が続き、本格的な糖尿病へと移行してしまうと、身体中の細い血管にダメージが蓄積されていきます。その代表的なものが、以下の3つの合併症です。
神経障害: 足のしびれや痛み、感覚の鈍麻が起こる
網膜症: 目の細い血管が影響を受け、視力低下や失明につながる
腎症: 血液の老廃物をろ過する機能が低下し、進行すると人工透析が必要になる
これらの症状は、ある日突然始まるわけではありません。健康診断の数値が基準値内であっても、その裏で少しずつ体内の変化が進行している可能性があるからこそ、早めの意識が大切になります。
最後に
ここまで、健康診断がA判定であっても安心はできない、隠れ糖尿病(糖尿病予備軍)の仕組みについて解説してきました。
糖尿病はかなり進行するまで自覚症状が出にくいという特徴があります。だからこそ、日々のちょっとした体調の変化を「ただの疲れのせい」として見過ごさないことが大切です。
もし「最近、食後の眠気やだるさが異常に強いな」「健康診断の数値が年々上がってきているな」と少しでも気になる点がございましたら、まずは一度当クリニックへご相談ください。
西新宿セルフライフ内科クリニックは、「すべての世代が安心して生活できる人生」の実現を目指し、日常に寄り添う医療を提供しています。
私たちが大切にしているのは、「把握・体験・納得」が1日で完結する医療です。
① 把握
まず大切なのは、「今の自分の状態を正しく知ること」です。
当院では、血液検査やX線検査をはじめとした7種類の検査を実施しており、最短10分で結果をご確認いただけます。
忙しい毎日の中でも、その日のうちにご自身の身体の状態を把握し、必要な対応につなげられる環境を整えています。
② 体験
医療を受ける時間そのものも、できるだけ負担の少ないものでありたいと考えています。
そのため当院では予約制を導入し、待ち時間を最小限に抑えています。
また、事前決済にも対応しているため、会計待ちの時間も短縮可能です。
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患者様一人ひとりに、大切にしたい生活や価値観があります。
だからこそ当院では、「ただ治療を受ける」のではなく、ご自身が納得しながら選べる医療を大切にしています。
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治療の本当のゴールは、単に数値を改善することではありません。
仕事や家庭、趣味や大切な人との時間を、自分らしく前向きに楽しめる毎日を取り戻すこと。
そして、「ここに来てよかった」と少しでも安心して帰っていただくことです。
診察を終えてクリニックのドアを出るとき、来院前より少しだけ足取りが軽くなり、前向きな気持ちになれる。
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