
こんにちは、西新宿セルフライフ内科クリニック院長の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。
日々忙しく働いていると、毎年の健康診断も、なんとなく流れ作業のように受けてしまいがちです。結果を受け取っても、去年とほとんど同じ内容であれば、じっくり見返すことなくしまい込んではいないでしょうか。
そんな中、毎年のように指摘されているのに、つい見過ごしている項目はありませんか? 例えば、健康診断のたびに「少し高めですね」と言われがちな、コレステロールの数値などはその代表例です。
コレステロールの数値が多少高くても、痛みや違和感などの自覚症状はほとんどありません。 日常生活に支障がないため、「これくらいなら大丈夫だろう」とつい放置してしまっている方も多いのではないでしょうか。
しかし、この「少し高い」状態を毎年繰り返している間にも、身体の中では静かに変化が進行している可能性があります。
実は、コレステロールや中性脂肪が基準値から外れている状態を「脂質異常症」と呼びます。 脂質異常症は、自覚症状がないまま進行する病気であるため、忙しく働く世代ほど見過ごしてしまいがちなのが現状です。
今回は、なぜコレステロールが高い状態を放置してしまうのか、その原因と仕組み、そして放置した場合のリスクについて詳しく解説します。
ぜひ最後までご覧ください!
症状がないまま進行する、脂質異常症の仕組み
まず初めに知っておいていただきたいのは、脂質異常症とは、血液中の悪玉コレステロール(LDL)や中性脂肪が基準値より高い状態、あるいは善玉コレステロール(HDL)が基準値より低い状態を指します。
悪玉コレステロール(LDL)は、身体に必要なコレステロールを全身に運ぶ役割を持っていますが、量が多くなりすぎると血管の壁に入り込み、蓄積していきます。
一方、善玉コレステロール(HDL)には、血管に溜まった余分なコレステロールを回収する役割があります。
このバランスが崩れ、悪玉コレステロール(LDL)が高い状態や善玉コレステロール(HDL)が低い状態が続くと、血管の内側にコレステロールが少しずつ蓄積し、「プラーク」と呼ばれるドロドロとした脂質の塊を作っていきます。
ですが、コレステロールの数値が高い状態が続いても、痛みやしびれといった自覚できる症状はほとんど現れません。
この「症状がない」という特徴こそが、働く世代の方にとって、脂質異常症への対応を後回しにしてしまう大きな原因になっています。
コレステロールの数値が乱れる原因と放置のリスク
ここからは、働く世代に多い、コレステロールや中性脂肪の数値が高くなりやすい具体的な原因と、その状態を放置した場合のリスクについて見ていきます。
① 外食・コンビニ食に偏った食生活
忙しく働く人にとって、外食やコンビニ食は身近な選択肢です。
しかし、揚げ物や丼もの、麺類中心のメニューは、脂質や糖質が多く、野菜や食物繊維が不足しがちです。
食物繊維には、コレステロールの吸収を穏やかにする働きがあるため、これが不足した食生活が続くことは、コレステロールの数値が高い状態を引き起こす大きな原因になります。
② デスクワーク中心の生活による運動不足
運動には、余分なコレステロールを回収する善玉コレステロール(HDL)を増やす働きがあります。
しかし、デスクワーク中心で1日の大半を座って過ごし、身体を動かす機会が少ない生活が続くと、コレステロールの代謝機能(身体に溜まった脂質を分解・排出する仕組み)自体が低下してしまいます。
その結果、回収役である善玉コレステロール(HDL)が十分に作られなくなり、血管を傷つける原因となる悪玉コレステロール(LDL)ばかりが増えて、血液がドロドロになりやすい状態を作ってしまうのです。
忙しく働く世代にとって、この「慢性的な運動不足」は、脂質のバランスを崩す見過ごせない大きな原因となっています。
③ ストレスによる間食・飲酒の増加
仕事によるストレスが続くと、つい甘いものやお酒を口にする機会が増えやすくなります。
ストレスを感じた脳は、手っ取り早く不安や緊張を和らげようとして、一時的に快感をもたらす「甘いもの(糖分)」や、脳をリラックスさせる「アルコール」を本能的に強く欲してしまうからです。
しかし、こうした一時的なストレス解消による糖分やアルコールの過剰摂取は、中性脂肪を急激に増加させる原因になります。
さらに、ストレスそのものが自律神経の乱れを引き起こし、コレステロールの代謝機能を低下させることも分かっています。
甘いものや飲酒による脂肪の「増加」と、ストレスによる代謝の「低下」が重なることで、コレステロール値がますます高くなる悪循環に陥ってしまうのです。
これら3つの原因は、単独ではなく日々の生活の中で重なり合いながら、コレステロールや中性脂肪の数値を高い状態に保ち続けてしまいます。
そして、この状態を「症状がないから」「毎年のことだから」と放置してしまうと、血管の中のプラークは少しずつ大きくなり、血管そのものが硬く狭くなる動脈硬化が進行していきます。
動脈硬化が進んだ血管は、ある日突然詰まったり破れたりすることがあり、その結果として、心筋梗塞や脳梗塞といった、命に関わる重大な合併症を引き起こす原因になることが分かっています。
コレステロールの数値が高い状態は、症状がないからこそ、この動脈硬化の進行に気づかないまま何年も過ぎてしまうことが少なくありません。
「症状がないから大丈夫」と自己判断したり、健康診断の「経過観察」という結果に安心したりせず、コレステロールの数値がなぜ高いのか、その原因を正しく把握しておくことが、重大なリスクを防ぐための重要な一歩になります。
まとめ
脂質異常症というと自覚できる症状があまりないため「まだ大丈夫だろう」と後回しにされがちな病気です。
しかし、ここまでご紹介してきたように、コレステロールが高い状態は、外食中心の食生活や運動不足、ストレスといった原因が積み重なることで、働く世代の身体の中で静かに進行しています。
「健康診断で毎年コレステロールが高いと言われている」「原因を知らないまま、経過観察を繰り返している」という場合は、一人で抱え込まずに、当院までご相談ください。
西新宿セルフライフ内科クリニックは、「すべての世代が安心して生活できる人生」の実現を目指し、日常に寄り添う医療を提供しています。
私たちが大切にしているのは、「把握・体験・納得」が1日で完結する医療です。
① 把握
まず大切なのは、「今の自分の状態を正しく知ること」です。
当院では、血液検査やX線検査をはじめとした7種類の検査を実施しており、最短10分で結果をご確認いただけます。
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治療の本当のゴールは、単に数値を改善することではありません。
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診察を終えてクリニックのドアを出るとき、来院前より少しだけ足取りが軽くなり、前向きな気持ちになれる。
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