
こんにちは、西新宿セルフライフ内科クリニック院長の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。
毎日のお仕事や家事など、忙しい日々を送る中で「最近、食後に強い眠気を感じる」「なんだか疲れが抜けにくい」と感じることはありませんか?
実はその不調、日常のちょっとした血糖値の変化が関係しているかもしれません。
健康診断を受けて「血糖値がやや高めですが、糖尿病ではありません」と言われた経験がある方も多いのではないでしょうか。この結果を聞いて「まだ大丈夫だな」と安心してしまう方は少なくありません。
しかし、一見問題なさそうに見えるその「やや高め」の裏側では、食後に血糖値が急上昇する「血糖値スパイク」が起きている可能性があります。
糖尿病と正常値の間には「境界型(糖尿病予備群)」と呼ばれる段階があり、自覚症状が少ないために対応を後回しにしてしまいがちですが、実は働く世代にとって見過ごせないリスクが潜んでいるのです。
そこで今回は、境界型(糖尿病予備群)とはどのような状態なのか、なぜ放置されやすいのか、そして放置することでどのようなリスクがあるのかを詳しく解説します。
自分自身の身体の健康を守るために、ぜひ最後までご覧ください!
境界型(糖尿病予備群)とは?血糖値の3段階を理解する
まずは、血糖値の状態がどのように区分されているのか、基本となる3つの分類について解説します。
血糖値の状態は、大きく分けて「正常型」「境界型」「糖尿病型」の3段階に分類されます。
正常型は、空腹時の血糖値や、食後の血糖値の変動が基準値の範囲内に収まっている状態です。
反対に、これらの数値が明確に基準値を超えて高血糖の状態にあり、糖尿病と診断される状態が糖尿病型です。
そして境界型(糖尿病予備群)は、この2つの中間にあたる状態で、血糖値が正常型より高いものの、糖尿病型と診断される基準までは達していない状態を指します。
境界型(糖尿病予備群)は、健康診断の結果表では「要経過観察」「要再検査」といった表記で示されることが多く、明確な病名として伝えられないため、深刻に受け止められにくいという特徴があります。
しかし、境界型(糖尿病予備群)は、単なる通過点ではありません。
この段階ですでに、血糖値を下げる働きを持つインスリンの分泌量や働きに、何らかの変化が起き始めています。
この高血糖の状態は、血糖値スパイクが起きやすい体質へと近づき始めていることを意味し、血糖値を正常な範囲に戻す身体の力が、少しずつ弱まり始めているともいえます。
なぜ境界型(糖尿病予備群)は放置されやすいのか
境界型(糖尿病予備群)が特に見過ごされやすい理由は、大きく2つあります。
いずれも、高血糖の状態が続いているにもかかわらず、血糖値を下げる行動につながりにくい要因です。
①自覚症状がほとんどない
1つ目は、自覚できる症状がほとんどないという点です。
高血糖、つまり血糖値が高い状態が続いても、境界型の段階では、喉の渇きや頻尿といった、糖尿病でよく知られる症状はほとんど現れません。
日中の血糖値スパイクによる眠気やだるさも、単なる疲れとして見過ごされがちです。
症状がないため「数値は高いが、体調に問題はない」と感じてしまい、血糖値を下げるための行動に移りにくくなります。
②「糖尿病ではない」と放置されやすい
2つ目は、「糖尿病ではない」という結果が、逆に安心材料として受け取られてしまう点です。
健康診断で「糖尿病」という診断名がつかないことで、多くの方は「今は血糖値を下げる対応をしなくても良い」と考えてしまうことが多いです。
しかし、境界型は、高血糖の状態が続くことで将来的に糖尿病へ移行する可能性が高い状態であり、放置してもいい数値ではありません。
働く世代の場合、仕事の忙しさもこの傾向に拍車をかけます。
日々の業務に追われる中で、高血糖という症状のない数値のために時間を割いて血糖値を下げる対策をすることは、優先順位が低くなりがちです。
その結果、境界型という段階に長期間とどまり続け、気づかないうちに血糖値がさらに上昇していくケースが少なくありません。
境界型を放置すると何が起こるか
では、この境界型(糖尿病予備群)の状態を放置しておくと、身体の中では一体どのような変化が起きるのでしょうか。
ここからは、境界型を放置することで生じる具体的なリスクや影響について詳しく見ていきます。
境界型の状態を放置すると、まず、食後に血糖値が急上昇し、その後インスリンの働きによって急降下する「血糖値スパイク」が起こりやすくなります。
血糖値を下げる力が十分にある状態では、このスパイクは緩やかに収まりますが、境界型の段階ではその調整力が弱まっているため、スパイクの幅も大きくなりやすくなります。
この血糖値スパイクが繰り返されると、血管の内側は上下する血糖値によって繰り返しダメージを受け、動脈硬化が進行していきます。
血糖値スパイクは、健康診断で測定される空腹時血糖値だけでは見つかりにくいため、高血糖の状態、つまり境界型にあっても、本人も医療機関も気づかないまま進行してしまうことがあります。
さらに、境界型(糖尿病予備群)の状態が続くと、インスリンを分泌する膵臓への負担が徐々に蓄積し、血糖値を下げる力そのものが弱まっていきます。
高血糖の状態が長引き、血糖値を下げる力が弱まっていくほど、血糖値スパイクの幅も大きくなりやすくなります。この状態が何年も続いた結果として、境界型から糖尿病型へと移行してしまうケースは、決して珍しくありません。
つまり、境界型は「まだ大丈夫な段階」ではなく、「高血糖の状態から血糖値を下げるための対応を始めるべき段階」だといえます。血糖値スパイクを繰り返さないためにも、この段階での対応が重要になります。
まとめ
境界型(糖尿病予備群)とは、正常型と糖尿病型の間に位置する高血糖の状態であり、「糖尿病ではない」という結果だけを見て安心してしまうと、血糖値スパイクや動脈硬化の進行、そして将来的な糖尿病への移行を見過ごしてしまう可能性があります。
血糖値を下げる力が弱まり始めているこの段階こそ、対応を始めるべきタイミングです。
血糖値を下げる方法は、食事や運動など、日常生活の中で取り入れられるものも多くあります。
「健康診断で境界型、あるいは要経過観察と言われたが、そのままにしている」「高血糖の状態が続いているが、血糖値を下げるために何をすればいいか分からない」「血糖値スパイクという言葉を初めて知り、自分にも当てはまるか気になっている」という場合は、一人で抱え込まずに、まずは西新宿セルフライフ内科クリニックまでご相談ください。
西新宿セルフライフ内科クリニックは、「すべての世代が安心して生活できる人生」の実現を目指し、日常に寄り添う医療を提供しています。
私たちが大切にしているのは、「把握・体験・納得」が1日で完結する医療です。
① 把握
まず大切なのは、「今の自分の状態を正しく知ること」です。
当院では、血液検査やX線検査をはじめとした7種類の検査を実施しており、最短10分で結果をご確認いただけます。
忙しい毎日の中でも、その日のうちにご自身の身体の状態を把握し、必要な対応につなげられる環境を整えています。
② 体験
医療を受ける時間そのものも、できるだけ負担の少ないものでありたいと考えています。
そのため当院では予約制を導入し、待ち時間を最小限に抑えています。
また、事前決済にも対応しているため、会計待ちの時間も短縮可能です。
「病院に行くのは大変」「時間がかかる」というストレスを減らし、無駄のないスムーズな医療体験を提供します。
③ 納得
患者様一人ひとりに、大切にしたい生活や価値観があります。
だからこそ当院では、「ただ治療を受ける」のではなく、ご自身が納得しながら選べる医療を大切にしています。
管理栄養士を中心とした医療チームが丁寧に対話を行い、生活背景や日々の過ごし方に合わせた治療設計を一緒に考えていきます。
治療の本当のゴールは、単に数値を改善することではありません。
仕事や家庭、趣味や大切な人との時間を、自分らしく前向きに楽しめる毎日を取り戻すこと。
そして、「ここに来てよかった」と少しでも安心して帰っていただくことです。
診察を終えてクリニックのドアを出るとき、来院前より少しだけ足取りが軽くなり、前向きな気持ちになれる。
西新宿セルフライフ内科クリニックは、そんな皆さまの“身近な相談窓口”でありたいと考えています。
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