こんにちは、西新宿セルフライフ内科クリニック院長の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。
健康診断の結果シートを見たときや、テレビの健康番組を見ているとき「生活習慣病に注意しましょう」という言葉をよく耳にしませんか?
しかし、よく聞く言葉であるにもかかわらず「そもそもなぜ、それほどまでに注意しなければいけないの?」と疑問に思ったことがある方もきっと多いはずです。
そこで今回は、知っておくべき身近な生活習慣病の危険性について、医師の視点から分かりやすく解説していきます。
「ちなみに、日本人に一番多い生活習慣病が一体何なのか、皆さまは知っていますか?」
実は、日本国内で最も患者数が多いと言われているのは「高血圧」です。
なんと日本の成人の約3人に1人が高血圧と言われており、まさに国民病とも言える圧倒的な多さです。
これほど身近な病気だからこそ、なぜ注意が必要なのかという根本的な理由を理解することが、将来の健康を守る第一歩になります。
では、このように多くの人が直面している生活習慣病とは、一体どのような病気を指すのでしょうか。まずはその基本的な知識と、なぜこの病気が危険なのかという理由について、詳しくお話ししていきたいと思います。ぜひ、最後までご覧ください!
そもそも生活習慣病とは?
それではここから、一度は耳にしたことがある「生活習慣病」とは、一体どのようなものなのかを具体的に解説していきます。
生活習慣病とは、その名の通り「毎日の食事の偏り、運動不足、睡眠不足やストレス、煙草(喫煙)、お酒の飲みすぎ(過度な飲酒)」といった、日々の乱れた生活習慣の積み重ねが、生活習慣病の発症や進行に深く関わっている病気の総称です。
かつては加齢とともに発症すると考えられていたため「成人病」と呼ばれていましたが、若い頃からの生活の乱れが根本的な原因になることが分かり、現在の生活習慣病という呼び名に変わりました。
この生活習慣病とは何かを説明する上で、私たちが最も気をつけておかなければならない最大の特徴があります。
それは、初期の段階では痛みや高熱といった、本人が自覚できる症状がほとんど現れないという点です。
医学の世界で生活習慣病とは、別名「サイレントキラー」とも呼ばれています。
生活習慣病の自覚症状は、病気がかなり進行してからでないと表に出てきません。
そのため、多くの方が「どこも痛くないし、特に変わった症状もないから大丈夫」と、健康診断で再検査の結果が出ても、何もせず放置してしまうのです。
しかし、自覚症状とは裏腹に、身体の中では大変な事態が進行しています。
高血糖や高血圧によって、身体中の血管が24時間いつでも強いダメージを受け続け、ジワジワとボロボロに傷ついていくのです。
これが、血管が硬く脆くなる「動脈硬化」を引き起こす最大の引き金となります。
恐ろしい症状が出ないまま血管の劣化が進むと、ある日突然、脳の血管が破れる「脳卒中」や、心臓の血管が詰まる「心筋梗塞」、そして血液のろ過フィルターである腎臓が壊れる「末期腎不全(人工透析が必要な状態)」といった、命に関わる重大な大病が前触れもなく発症することになります。
つまり、生活習慣病の本当の危険とは、今現在の軽い不調ではなく、将来の命を脅かす大病の確実な原因になってしまうことなのです。
だからこそ、何の症状もない「今」のうちから対策を始める必要があります。
このように、生活習慣病とは何か、そしてなぜ放置してはいけないのかという基本知識をお伝えしたところで、次は具体的にどのような病気が生活習慣病に含まれるのかを見ていきましょう。
代表的な生活習慣病の4種類と特徴とは?
ここからは、私たちの健康を脅かす代表的な生活習慣病の4つの種類について、詳しく解説していきます。
一口に生活習慣病の種類と言っても、それぞれが身体に及ぼす悪影響や、進行したときに現れる病気の種類、そして注意すべき症状の現れ方は全く異なります。
それぞれの特徴を正しく知ることで、ご自身の健康診断の数値が持つ本当の意味が見えてきます。
それでは「特に注意すべき4種類の生活習慣病」を順番にチェックしていきましょう!
① 糖尿病(高血糖)
1つ目の種類は、血液中の糖分の濃度(血糖値)が異常に高くなってしまう「糖尿病」です。
私たちは普段、食事からエネルギー源として「糖分」を摂り入れています。本来なら、すい臓から出る「インスリン」というホルモンが働くことで、糖分は細胞の中にスムーズに吸収されてエネルギーに変わります。
しかし、食べすぎや運動不足などが原因でインスリンの働きが鈍くなると、糖分が細胞に吸収されず、血液の中に大量に残ってしまいます。この状態が続く病気が糖尿病です。
■身体の中で起きていること
血液中の糖分が多すぎる状態が続くと、全身をめぐる血管の内側の細胞が直接ダメージを受け、ジワジワとボロボロに傷ついていきます。
特に、体内の不要なゴミをろ過して尿を作る「腎臓」は、非常に細い血管が密集してできているため、高血糖によるダメージを最も強く受けてしまいます。
糖尿病を放置することが、将来的に腎臓の機能を失わせ、人工透析(機械で血液を綺麗にする治療)が必要になる最大の原因と言われるのはこのためです。
■注意すべき症状
初期のうちは、血管が傷ついていても自覚症状はまったくありません。
しかし、血糖値が著しく高くなってくると、身体は増えすぎた糖分を尿と一緒に水分で薄めて外へ追い出そうとし始めます。
これによって「いくら水分を飲んでも喉が異常に渇く」「尿の回数や量が急激に増える」といったサインが現れます。
また、糖分をエネルギーとしてうまく消費できなくなるため「しっかり食べているのに急激に体重が減る」「どれだけ寝ても抜けない強いだるさがある」といった特徴的な症状が表れます。これらの症状に自分で気づく頃には、すでに全身の血管の破壊がかなり進んでしまっているという非常に危険な赤信号のサインです。
② 高血圧
2つ目は、日本人に最も患者数が多い「高血圧」です。高血圧とは、心臓が血液を送り出す際、血管の壁に対して常に強い圧力がかかりすぎている状態を指します。
■身体の中で起きていること
毎日24時間、強い圧力を受け続けた血管は、その強い力に耐えようとして、自ら血管の壁を厚く、硬くして身を守ろうとします。
壁が厚くなった血管は、本来持っているしなやかさや弾力を失い、非常にもろくなってしまいます。これが「動脈硬化」の進行です。
この脆くなった血管が、脳の血管が破れる「脳出血」や、負担がかかり続けた心臓の機能がガクンと落ちる「心不全」を引き起こす直接的な原因となります。
■注意すべき症状
高血圧が「サイレントキラー」と呼ばれる理由は、血圧が危険な数値まで跳ね上がっていても「まったく何の症状も感じない」というケースがほとんどだからです。
人によっては初期のサインとして「朝起きたときに頭が重い、頭痛がする」「首すじや肩が異常に張る・凝る」「時々ふわふわとめまいがする」といった症状が出ることもあります。しかし、多くの場合はこれらを「ただの疲れだろう」と見過ごしてしまい、自覚できないまま静かに心臓や脳の血管が限界を迎えてしまうのです。
③ 脂質異常症(高コレステロール血症)
3つ目は、血液中のコレステロールや中性脂肪といった「脂質」のバランスが崩れてしまう「脂質異常症」です。
これは、血液の中に必要以上のコレステロールなどの油分が増えすぎてしまっている状態のことです。
■身体の中で起きていること
血液中に溢れた悪玉コレステロールなどは、血管の壁の内部へと入り込んでしまいます。
入り込んだ油分はそこで蓄積し、血管の内側にドロっとした「油のコブ(プラーク)」を作ります。 このプラークが大きくなると血液の通り道がどんどん狭くなり、血液の流れが滞ります。さらに恐ろしいのは、このプラークが破れたときです。
プラークが破れると、それを修復しようとして血栓(血の塊)ができ、一瞬にして血管を完全に塞いでしまいます。これが、脳の血管が詰まる「脳梗塞」や、心臓の血管が詰まる「心筋梗塞」を突発的に引き起こす原因になります。
■注意すべき症状
この病気の厄介なところは、どれだけ血管の中にプラークができようとも、自覚症状がほとんどない点です。 胸が苦しくなったり、頭が痛くなったりするような前触れとしての症状は一切ありません。
身体に痛みや違和感といった症状が一切出ないため、健康診断の血液検査を受けて数値を指摘されて初めて気がつくというケースがほとんどを占める病気です。
④ 肥満症(メタボリックシンドローム)
最後の4つ目は、単に体重が重いというレベルを超え、医学的に健康に害を及ぼしている状態である「肥満症(メタボリックシンドローム)」です。
肥満症のなかでも特に問題となるのが、お腹の奥深くにある内臓のまわりに過剰な脂肪が溜まってしまう「内臓脂肪型肥満」です。
■身体の中で起きていること
お腹に溜まった内臓脂肪は、ただ蓄積されているだけではありません。
脂肪細胞が過剰に大きくなると、血管を傷つけたり、血圧を上昇させたり、インスリンの働きを邪魔して血糖値を下げにくくしたりする「悪玉物質」を大量に分泌し始めるという性質を持っています。
つまり肥満症とは、先ほど挙げた「糖尿病」「高血圧」「脂質異常症」という他の3つの病気を、裏で同時に発症させ、一気に悪化させてしまう特徴を持っているのです。
■注意すべき症状
体重や内臓脂肪が増えることによって、身体からは分かりやすい物理的なSOSサインが出始めます。
例えば「階段を上るなど、少し動いただけで激しい息切れがする」「体重を支えきれずに膝や腰の関節が痛む」「睡眠中に首まわりの脂肪で空気の通り道が塞がり、激しいいびきをかいたり、日中に強い眠気に襲われたりする(睡眠時無呼吸症候群)」といった症状です。 これらの症状は、動脈硬化が進んでいることや、増えすぎた負担に心臓や関節が悲鳴を上げ始めている「黄色信号」のサインです。このように、生活習慣病の代表的な4つの病気は、それぞれが異なるルートで私たちの血管をボロボロにし、最終的には同じ「命に関わる大病」に向かって進んでいきます。
どの病気であっても、初期の段階では自覚できる症状はほとんどありません。
生活習慣の乱れがこれらの病気を引き起こす直接的な原因となり、それが身体に定着すると、今度は全身に危険な連鎖が始まります。
まとめ:一生モノの身体を「今」守るために
今回は、生活習慣病とは一体どのような病気なのかという基本知識から、代表的な4つの種類の特徴、そして自覚できる症状が出にくいという注意点について詳しく解説してきました。
ここで改めて、忘れてほしくない最も重要なことは、これらすべての種類の生活習慣病に共通する最大の悪化の原因である「手遅れになる寸前まで、痛みなどの自覚症状がほとんど出ない」という点です。
どの種類の病気であっても「まだどこも痛くないから」「元気だから」という理由で、健康診断の異常な数値を放置してしまうこと。その受診の後回しや放置こそが、身体の中の血管をボロボロにし、将来的に心不全や脳卒中、あるいは人工透析が必要な腎不全を招く一番の原因になってしまいます。息切れや激しいだるさといった重い症状が実際に出てからでは、どの種類のケースであっても、傷ついてしまった血管や臓器を元の元気な状態へと戻すことは絶対にできません。
だからこそ、まだ身体に何も悪い症状が現れていない「今」この瞬間のうちに、ご自身の健康診断の数値にしっかりと目を向けて、様々な種類の病気を引き起こす根本的な原因である「生活習慣の乱れ」を、今一度見直していくことが何よりも大切なのです。
西新宿セルフライフ内科クリニックは、「すべての世代が安心して生活できる人生」の実現を目指し、日常に寄り添う医療を提供しています。
私たちが大切にしているのは、「把握・体験・納得」が1日で完結する医療です。
① 把握
まず大切なのは、「今の自分の状態を正しく知ること」です。
当院では、血液検査やX線検査をはじめとした7種類の検査を実施しており、最短10分で結果をご確認いただけます。
忙しい毎日の中でも、その日のうちにご自身の体の状態を把握し、必要な対応につなげられる環境を整えています。
② 体験
医療を受ける時間そのものも、できるだけ負担の少ないものでありたいと考えています。
そのため当院では予約制を導入し、待ち時間を最小限に抑えています。
また、事前決済にも対応しているため、会計待ちの時間も短縮可能です。
「病院に行くのは大変」「時間がかかる」というストレスを減らし、無駄のないスムーズな医療体験を提供します。
③ 納得
患者様一人ひとりに、大切にしたい生活や価値観があります。
だからこそ当院では、「ただ治療を受ける」のではなく、ご自身が納得しながら選べる医療を大切にしています。
管理栄養士を中心とした医療チームが丁寧に対話を行い、生活背景や日々の過ごし方に合わせた治療設計を一緒に考えていきます。
治療の本当のゴールは、単に数値を改善することではありません。
仕事や家庭、趣味や大切な人との時間を、自分らしく前向きに楽しめる毎日を取り戻すこと。
そして、「ここに来てよかった」と少しでも安心して帰っていただくことです。
診察を終えてクリニックのドアを出るとき、来院前より少しだけ足取りが軽くなり、前向きな気持ちになれる。
西新宿セルフライフ内科クリニックは、そんな皆さまの“身近な相談窓口”でありたいと考えています。
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