西新宿セルフライフ内科クリニック

メタボリックシンドロームとは?生活習慣病が重なる危険性

メタボリックシンドロームとは?生活習慣病が重なる危険性

こんにちは、西新宿セルフライフ内科クリニック院長の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。

健康診断の結果を見て「血圧も血糖値もコレステロールも、どれも基準値のちょっと内側だから大丈夫」と、ほっとした経験はありませんか?
しかし実は、ひとつひとつの数値が軽度であっても、複数の項目が同時に基準値の境界線上にある場合、身体の中では想像以上にリスクが高まっている可能性があります。
これは「メタボリックシンドローム」と呼ばれる状態で、高血圧や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病が、同時に影響し合いながら進行しているサインでもあります。

今回は、メタボリックシンドロームとはそもそもどのような状態なのか、そしてなぜこの状態が生活習慣病のリスクを何倍にも高めてしまうのか、その原因について詳しく解説します。ぜひ最後までご覧ください!

メタボリックシンドロームとは?生活習慣病が重なる状態

まず初めに、メタボリックシンドロームとはどのような状態を指すのか、基本的なところから見ていきましょう。

メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪の蓄積を土台として、高血圧、高血糖、脂質異常症といった生活習慣病の要因が、複数重なって存在している状態のことです。
日本における診断基準では、腹囲(内臓脂肪の蓄積を示す指標)が男性85cm以上、女性90cm以上であることが必須とされています。
さらに、高血圧・高血糖・脂質異常の3項目のうち2項目以上に該当する場合に、メタボリックシンドロームと診断されます。
腹囲とは、内臓脂肪の蓄積量を簡易的に推定するための指標であり、この数値も、メタボリックシンドロームの診断において重要な役割を担っています。
ここで重要なのは、メタボリックシンドロームという言葉自体は、ひとつの独立した病気の名前ではないという点です。
あくまで、複数の生活習慣病の要因が同時に存在している「状態」を指す言葉であり、それぞれの生活習慣病が、単独では軽度であっても、重なることで危険性が大きく増してしまうことを意味しています。
「シンドローム(症候群)」とは、単一の病気ではなく、複数の症状や所見が集まった状態を指す医学用語です。

つまり、メタボリックシンドロームとは、「生活習慣病予備軍が集合した状態」と言い換えることもできます。

なぜ内臓脂肪が、複数の生活習慣病の原因になるのか

では、なぜ内臓脂肪の蓄積が、これほど多くの生活習慣病に関わる原因になるのでしょうか。
その理由は、内臓脂肪が単なるエネルギーの蓄えにとどまらず、身体にさまざまな影響を与える働きを持っているからです。
内臓脂肪とは、お腹の内側、腸のまわりに蓄積する脂肪のことで、皮膚のすぐ下に蓄積する皮下脂肪とは性質が異なります。

内臓脂肪は、単なるエネルギーの貯蔵庫ではなく、それ自体がホルモンに似た物質を分泌する、活動的な組織であることが分かっています。
内臓脂肪が過剰に蓄積すると、この物質のバランスが崩れ、インスリンの働きを妨げる物質が増えてしまいます。
インスリンの働きが妨げられると、血糖値が下がりにくくなり、糖尿病という生活習慣病の原因になります。
また、内臓脂肪から分泌される物質は、血管を収縮させたり、血液を固まりやすくしたりする作用も持っており、これが高血圧や脂質異常症といった、別の生活習慣病を引き起こす原因にもなっています。

つまり、内臓脂肪の蓄積という、ひとつの原因が、糖尿病・高血圧・脂質異常症という、複数の生活習慣病を同時に引き起こす引き金になっているのです。
これが、メタボリックシンドロームにおいて、内臓脂肪が特に重視される理由です。

複数の生活習慣病が重なるリスクとは

これまでお話ししてきたように複数の生活習慣病が同時に引き起こされると、リスクは単に重なるだけに留まりません。
メタボリックシンドロームで特に注意すべきなのは、それぞれの疾患が軽度であっても、重なることで動脈硬化の進行スピードが加速してしまう点にあります。 

高血圧・高血糖・脂質異常症は、それぞれが単独で血管を傷つける原因になりますが、これらが同時に存在すると、血管への負担は単純な足し算ではなく、掛け算に近い形で増えていくことが分かっています。
動脈硬化とは、こうした複合的な負担が積み重なった結果として進行する変化です。
そして、これらの生活習慣病はいずれも自覚できる症状が乏しいため、メタボリックシンドロームの状態にあっても、本人はほとんど不調を感じないまま、動脈硬化が静かに進行してしまいます。

「血圧も血糖値もコレステロールも、基準値のギリギリ内側だから」と、ひとつひとつの数値だけを見て安心してしまうことこそが、メタボリックシンドロームという状態を見過ごしてしまう、最大の原因になっているのです。

まとめ

メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪の蓄積を原因として、高血圧・高血糖・脂質異常症といった生活習慣病が複数重なっている状態を指します。
ひとつひとつの生活習慣病は軽度に見えても、それらが同時に存在することで、動脈硬化のリスクは大きく高まってしまいます。

「健康診断の数値がどれもギリギリ基準値内だから大丈夫だと思っていた」「複数の項目で軽い指摘を受けているが、まとめて相談したことがない」という場合は、その原因を一つひとつ確認することが大切です。
もし体調に少しでも不安がある方は、まずは西新宿セルフライフ内科クリニックまでご相談ください。

西新宿セルフライフ内科クリニックは、「すべての世代が安心して生活できる人生」の実現を目指し、日常に寄り添う医療を提供しています。

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