こんにちは、西新宿セルフライフ内科クリニックの看護師の平田です。
日々、たくさんの患者さんとお話しする中で、「この方に安心して通っていただくには、どんな言葉をかければいいだろう」と考える場面がよくあります。今回は、私が患者さんとの会話でいつも大切にしていることを、3つに分けてお伝えしたいと思います。
看護師らしくあろうとしないこと
西新宿セルフライフ内科クリニックにいらっしゃる患者さんは、私より年上の方が多いです。長く社会で働いてこられた方、子育てや介護を経験されてきた方など、人生の先輩ばかりとお話しする毎日です。そのため、いくら看護師という立場であっても、知識をひけらかすような、偉そうな話し方には絶対にならないよう、いつも気をつけています。
医療の現場には、患者さんにとって耳慣れない言葉がたくさんあります。「炎症」「経過観察」「既往歴」といった言葉も、できるだけ普段づかいの言葉に置き換えてお伝えするようにしています。専門用語をそのまま並べてしまうと、患者さんは「わかりました」とうなずいていても、実はよく理解できていない、ということが起こりがちだからです。
それから、言葉を選ぶ以上に大切にしているのが、まず患者さんの思いをしっかり受け止めることです。不安な気持ちや、なかなか言い出せずにいたことを、急かさずに聞く。そのうえで、お伝えすべきことは、遠慮せず丁寧にお話しする。この順番を大切にしています。
診察室では、限られた時間の中でどうしても説明が急ぎ足になってしまうこともあります。だからこそ、待ち時間やお会計の際のちょっとした立ち話の中でも、「今日はよく眠れていますか」「お薬は飲みやすいですか」といった、何気ないひとことを大切にしています。そうした小さな会話の積み重ねが、患者さんとの信頼関係につながっていくのだと感じています。
それでも看護師として話していることは忘れない
とはいえ、患者さんと親しく会話しているときも、わたしが看護師であるという事実は変わりません。友人のような近い距離感で気軽にお話ししながらも、ひとことひとことには常に気を配るようにしています。
たとえば、体調のことをあまり深刻に、根掘り葉掘り聞きすぎてしまうと、患者さんによっては「そんなに悪いのだろうか」と、かえって不安な気持ちにさせてしまうことがあります。そのため、診療や看護に必要な情報はきちんと確認しながらも、体調のことを必要以上に気にしすぎないような、さりげない声かけを意識しています。世間話をするような柔らかい雰囲気の中で、実は大事なことをきちんと聞き取っている。そんなバランス感覚を、日々の会話の中で磨いていきたいと思っています。
また、患者さんによっては、ご自身の症状を軽く見せようとして、実際より元気そうに振る舞われることもあります。そんなときも、表情や声のトーン、話すスピードといった、言葉以外のサインを見逃さないようにしています。看護師として培ってきた観察力を、あくまでさりげない会話の中で活かしていくことも、大切な役割のひとつだと思っています。
私だから話してもらえるように
先生には少し言いにくいことも、看護師になら話せる、という患者さんは少なくありません。また、同性のスタッフだからこそ、恥ずかしさや気まずさを感じずに打ち明けやすいお話も、きっとあるはずです。
そうした「私だからこそ聞けること」を、聞き逃さないように大切に受け止めています。ちょっとした生活の変化や、ご家庭でのお悩み、言葉にはしにくい体調の違和感。そうした小さな一言から得られる情報や、患者さんの本当の思いは、その後の治療や日々の生活にきっと役立つはずです。
もちろん、うかがったお話は、必要に応じて先生とも共有し、治療や今後のケアに活かすようにしています。看護師だからこそ聞ける言葉を、患者さん一人ひとりのために、きちんと橋渡ししていくことも大切な仕事だと考えています。
会話から気づけたこと
以前、勤めていた病棟で何気ない世間話の中で、ある患者さんが「最近、なんだかガスが多くなった気がして、リハビリ中にも出ちゃうことがあるの、こんなこと先生に話していいかわからなくて」とぽつりとお話しくださったことがありました。ちょっとした雑談のような一言でしたが、聞いていて「あれ?何か内服による副作用ではないかな?」と気になり、服用されているお薬を確認してみました。すると、糖尿病治療薬の副作用として、お腹にガスが溜まりやすくなることがあるとわかったのです。
ガスが多くなっていることが患者さん本人が気になることを先生にお伝えし、お薬を調整していただいたところ、次にお話しを伺った際には、お薬が調整され、「前よりずっと気持ちよく過ごせています」と、明るい表情でお話しくださいました。ご本人にとっては、日常生活の中でずっと気になっていたことだったのだと思います。
こうした小さな変化は、診察室での短いやりとりだけでは、なかなか拾いきれないことがあります。だからこそ、採血をしながらの何気ないおしゃべりや、お会計を待つ間のちょっとした会話にも、耳を澄ませることを大切にしています。「こんなこと言ってもいいのかな」と思うような些細なお話こそ、実は体調を知るための大切な手がかりになることがあります。
これからも西新宿セルフライフ内科クリニックの看護師として、患者さん一人ひとりの声に耳を傾け、寄り添いながら、より良い医療につなげていけるよう関わっていきたいと思います。
西新宿セルフライフ内科クリニックでは、これからもスタッフ一同、患者さんが安心して通っていただけるクリニックづくりを心がけてまいります。
西新宿セルフライフ内科クリニック
看護師 平田
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