こんにちは、西新宿セルフライフ内科クリニック院長の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。
「最近、いくら水を飲んでも喉が渇く」
「なんとなく身体がだるく、疲れが取れない」
日常のちょっとした体調の変化を「寝不足のせいかな」「年齢のせいだろう」と見過ごしていませんか?その些細な変化、実は糖尿病のサインかもしれません。
糖尿病とは、血液中の糖分(血糖値)を細胞に取り込むためのホルモンである「インスリン」が十分に働かなくなり、血糖値が慢性的に高くなってしまう病気です。
糖尿病の初期症状は非常にゆるやかに現れるため、自分ではなかなか気づけません。
だからこそ、深刻化する前の早期発見が何よりも重要になります。
まずは、ご自身の身体に以下のようなサインが出ていないか、初期症状のセルフチェックをしてみましょう!
▢喉が異常に渇き、水分を大量に飲むようになった
▢尿の回数や量が増えた(特に夜間に何度もトイレに起きる)
▢しっかり食べているのに、なぜか体重が減ってきた
▢常に身体がだるく、慢性的な疲労感がある
▢手足の先がピリピリとしびれたり、感覚が鈍くなったりする
▢目がかすむ、視力が落ちたように感じる
▢立ちくらみがよく起こる
▢ケガや傷が治りにくくなった
▢皮膚が乾燥してかゆい、または感染症(ものもらいや水虫など)にかかりやすくなった
もし2つ以上の項目にチェックがついた場合、すでに体内での糖代謝がうまく機能していない可能性があります。身体から発せられている糖尿病の初期症状のサインかもしれません。
この段階での早期発見が、将来の健康を大きく左右します。
それでは、糖尿病になると、なぜ上記のような初期症状が起こるのでしょうか。
そのメカニズムや医療機関を受診すべき適切なタイミング、早期発見によって治療の負担を最小限に抑えるメリットについてお話します!
糖尿病の自覚症状と受診のタイミングとは?
まず初めに「糖尿病」とは、一言でいえば血液中の糖分(血糖値)が慢性的に高い状態を指します。
通常、食事から摂った糖分は、膵臓から分泌される「インスリン」というホルモンの働きによって細胞に取り込まれ、私たちの活動エネルギーに変わります。
糖尿病の状態は、このインスリンという「運び役」の効きが悪くなったり、分泌量が減ったりすることで、糖が細胞に入らずに血液中に溢れてしまう現象です。
高血糖の状態が続くと、身体は過剰な糖を尿と一緒に排出しようとします。すると、以下のような自覚症状が現れます。ここでは代表的な症状をご説明します。
①多尿と口渇(喉の渇き)
糖が尿に混ざって排出される際、水分も一緒に引き連れていくため、尿の量と回数が増えます。その結果、身体は慢性的な水分不足に陥り、脳が「水分を補給せよ」と指令を出すため、激しい喉の渇きを感じるようになります。これは見逃してはならない糖尿病の初期症状の一つです。
➁体重減少と疲労感
通常、私たちは食事から摂取した糖をエネルギーに変えて活動しています。
しかし、インスリンが働かない糖尿病の状態では、糖をうまく細胞に取り込めません。
エネルギーが枯渇した身体は、代わりに筋肉や脂肪を分解してエネルギーを補おうとするため、食べているにもかかわらず体重が減少します。
また、細胞に栄養がいきわたらないため、強いだるさや疲労感が続きます。
これも典型的な初期症状のメカニズムです。
見逃してはならない糖尿病の「合併症」とは?
さらに進行すると、細い血管がダメージを受け始めます。
手足のしびれ(神経障害)や、目がかすむ(網膜症)といった症状は、糖尿病の三大合併症の初期サインです。
これらが現れている場合は、初期症状の段階を過ぎ、病状が進行している可能性が高いため、一刻も早い対応が必要です。
それでは、私たちは早期発見のために、どのタイミングで受診すべきなのでしょうか。
結論から申しますと、受診のタイミングに「早すぎる」ということはありません。
・セルフチェックで2〜3個以上の症状が当てはまる場合
・健康診断の血液検査で「血糖値」や「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」の数値を指摘された場合
たとえ自覚症状が全くなかったとしても、健診で「要精密検査」や「要治療」と判定された場合は、その時点で身体の中での異常が始まっています。
「次の健診まで様子を見よう」と先延ばしにせず、結果が出たら速やかに医療機関を受診することが、確実な早期発見に繋がります。
早期発見によって治療の負担を最小限に抑えるメリットとは?
糖尿病は一度発症すると「完治」させることは難しく、生涯にわたって付き合っていく必要がある病気です。
しかし、初期症状に気づき、早期発見ができれば、その後の生活や治療における負担を劇的に減らすことができます。早期発見によってもたらされる、具体的な4つのメリットを見ていきましょう。
メリット①:治療の負担が少ない(薬や注射が不要なことも)
病気が見つかる時期によって、必要となる治療のアプローチは大きく異なります。
■早期に発見できた場合
まだ膵臓(インスリンを出す臓器)の機能が十分に保たれているため、基本的には「食事療法」と「運動療法」という生活習慣の改善からスタートします。
これだけで血糖値が正常範囲に戻り、良好なコントロールを維持できるケースは珍しくありません。
■発見が遅れた場合
膵臓が疲弊しきってインスリンを出せなくなっていると、最初から何種類もの内服薬を服用したり、毎日自分でインスリンを注射する「インスリン療法」の導入が必要になったりします。
早く見つけることができれば、毎日の薬の管理や注射の痛みに悩まされることなく、健康的な生活習慣を身につけるだけで病気の進行をストップできるのです。
メリット②:経済的な負担(医療費)を大幅に軽減できる
長期間にわたる病気だからこそ、お金の負担は見逃せません。
厚生労働省などのデータや医療現場の実態を見ても、早期発見できた人と、合併症が進んでから治療を始めた人とでは、生涯にかかる医療費に数倍から数十倍の開きが出ることがわかっています。生活習慣の指導や定期的な血液検査だけで済む初期段階に対し、病気が進行して人工透析が必要になると、通院回数は週3回に及び、医療費も年間数百万円規模(公的助成制度はありますが、生活への制約は甚大です)になってしまいます。
早い段階で適切な手を打つことは、将来の自分や家族の財産を守ることにもつながります。
メリット③:深刻な合併症を予防し、生活の質(QOL)を維持できる
糖尿病は高血糖によって血管がボロボロになることで、以下のような「合併症」を引き起こします。
・糖尿病性網膜症(最悪の場合、失明に至る)
・糖尿病性腎症(進行すると人工透析が必要になる)
・糖尿病性神経障害(足の細胞が死んで腐ってしまい、切断を余儀なくされることも)
・心筋梗塞や脳卒中(太い血管が詰まり、命に関わる)
しかし、早期発見によって速やかに血糖値をコントロールすることができれば、これらの合併症の発症リスクを抑えることが可能です。
いつまでも自分の足で歩き、自分の目で景色を楽しみ、美味しいものを食べるという「生活の質(QOL)」を保つためには、早期の発見が大切なのです。
メリット④:精神的なストレスや生活の制限が少ない
「毎日決まった時間に薬を飲まなければならない」「外食のたびに注射のタイミングを気にしなければならない」といった生活は、想像以上に精神的な負担になります。
また、進行した糖尿病では、非常に厳格な食事制限が課されることもあります。
初期の段階であれば「少し歩く距離を伸ばそう」「野菜から先に食べよう」といった、無理のないライフスタイルの見直しから始められます。
心にゆとりを持って病気と向き合えることも、早く見つけることの大きなメリットです。
最後に
糖尿病は、決して他人事ではない身近な病気です。
大切なのは、身体からの小さなサインを見逃さないこと、そして健康診断の結果を真摯に受け止めることです。
今回ご紹介した初期症状のセルフチェックに該当する項目があった方や、健康診断で指摘をされた方は、ぜひ一度、医療機関での検査を検討してください。
「あのとき、早く病院に行っておいてよかった」
数年後、数十年後の自分がそう笑顔で振り返れるように、今日から自分の身体に耳を傾け、早期発見と適切な治療に向けた一歩を踏み出しましょう。
西新宿セルフライフ内科クリニックは、「すべての世代が安心して生活できる人生」の実現を目指し、日常に寄り添う医療を提供しています。
私たちが大切にしているのは、「把握・体験・納得」が1日で完結する医療です。
① 把握
まず大切なのは、「今の自分の状態を正しく知ること」です。
当院では、血液検査やX線検査をはじめとした7種類の検査を実施しており、最短10分で結果をご確認いただけます。
忙しい毎日の中でも、その日のうちにご自身の体の状態を把握し、必要な対応につなげられる環境を整えています。
② 体験
医療を受ける時間そのものも、できるだけ負担の少ないものでありたいと考えています。
そのため当院では予約制を導入し、待ち時間を最小限に抑えています。
また、事前決済にも対応しているため、会計待ちの時間も短縮可能です。
「病院に行くのは大変」「時間がかかる」というストレスを減らし、無駄のないスムーズな医療体験を提供します。
③ 納得
患者様一人ひとりに、大切にしたい生活や価値観があります。
だからこそ当院では、「ただ治療を受ける」のではなく、ご自身が納得しながら選べる医療を大切にしています。
管理栄養士を中心とした医療チームが丁寧に対話を行い、生活背景や日々の過ごし方に合わせた治療設計を一緒に考えていきます。
治療の本当のゴールは、単に数値を改善することではありません。
仕事や家庭、趣味や大切な人との時間を、自分らしく前向きに楽しめる毎日を取り戻すこと。
そして、「ここに来てよかった」と少しでも安心して帰っていただくことです。
診察を終えてクリニックのドアを出るとき、来院前より少しだけ足取りが軽くなり、前向きな気持ちになれる。
西新宿セルフライフ内科クリニックは、そんな皆さまの“身近な相談窓口”でありたいと考えています。
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